好きがあふれる。 (ページ36)

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お母さんページ36

naoki

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こういう立ち位置だと気付かなくていい事まで
気付いてしまうことが多々ある。
特にがんちゃんとAに関しては。

「ねーおみくーん、剛典がー」

広臣『え？』

剛典『だからごめんって言ってんじゃん』

「謝ればいいってもんじゃないの！」

剛典『じゃあどうすりゃいいんだよ』

「もー！！ほんっとむかつく！！」

広臣『俺挟んで言い合いすんじゃねぇ』

喧嘩するほど仲がいいってよく言うけど
あながち間違ってないと思う。

この2人はよく口喧嘩をしている。
まぁほとんどは恋人のような会話ばかりだけども。

剛典『今日も家行くから他の男呼ばないでね～』

「なんで私が遊んでる前提なわけ？」

剛典『え～いそうじゃん？』

「剛典と一緒にしないで」

剛典『待てだから！笑』

そんな2人の雰囲気が最近変わったように思える。
より一層恋人感が増したというか。
以前、隆二から似たような話を聞いたけど俺自身
正直半信半疑だった。

だっていつもそんな雰囲気だから。
特に気にすることもないだろうと見守っていたのだが
最近はどうやらそうもいかないみたいで。

「はぁ……無理近い」

剛典『んー？』

「ほんと勘弁して近いの！」

剛典『なーに今更照れちゃって～笑』

「別に照れてないからっ！！今すぐ離れて！」

剛典『い～や～で～す～』

付き合ってない男女があんなに密着するとか
兄弟でも有り得ないはず。

いくら生まれた時から一緒の幼馴染だからといって
あれでいいのだろうか。

リーダーとしてあのまま見過ごしていいのだろうか。
最近は特に思うようになった。

直人さんに相談しようもきっと直人さんは
Aの事を少なからず想ってるはずだ。

というか、俺とELLY以外はって感じかな。
ELLYなんてAの事を本当に妹として接してると思う。笑

あとついでに言うとこの間臣と隆二は伝えたはず。
本人から直接聞いたわけでは無いけど雰囲気で分かってしまう。

2人があそこまで急激に距離が近くなる理由は
絶対に何かあるはずなんだよ。

だけどそれに気付いてしまったら本当に
何かが崩れてしまうような気がして。

まだ何も言えずにいる。

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