好きがあふれる。 (ページ22)

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男ならページ22

ryuji

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あの後、2人で会議室戻ったらすぐやってきたおみ。

広臣『隆二、お前まさか………』

隆二『……言ったよ。』

広臣『すっ………げぇな。』

隆二『言わないと後悔すると思って。』

" 私が好きなのは剛典なの、 "

そんなの日頃近くで見てるから分かってた。

だけど、いつの間にか好きになってたんだ。

でも、もしかしたら俺が好きだったのは

がんちゃんを好きなAなのかもしれない。

他の男を好きなAはAじゃない。

だからこそ、Aを悲しませるのは

先輩であろうと、後輩であろうと、メンバーであろうと、

──────── がんちゃんであろうと許せない。

隆二『あーー！でもすっきりした！！
おみも早く言った方が楽かもね～笑』

広臣『うるせー。余計なお世話だよっ』

隆二『はいはい。でもどうする？がんちゃん。』

広臣『んね。彼奴頑固だしな～………』

部屋出る前のがんちゃん、すっごい傷付いた顔してた。

そんなに好きなんだな、Aのこと。

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それから仕事を終えて家に帰ってから考えた。

あの日Aは台詞の練習の為に涼太に電話をかけた。

だけどそれを男と勘違いしたがんちゃん。

この誤解を解くにはどうすればいいか。

答えは一つしかない。

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「なに？話って………」

隆二『がんちゃんの誤解、解きたいでしょ？』

「え？そりゃあ解きたいけど……
多分いまのあの人は話聞いてくれないよ……」

隆二『だと思った。俺から言う？』

「え、なんで隆二くん………？」

そりゃそうだよな。笑
普通の反応だ。

だけど俺は、男としてきちんと…………。

隆二『俺ね、がんちゃんを好きなAが好きなんだ。』

「え……？」

隆二『他の男を見てるAは好きじゃない。

でも、がんちゃんの事を好きなAは
真っ直ぐで、健気で、すっげぇ可愛い。
だから好きなんだよ。そんなAが悩んでて
………今にも泣きそうな顔してる。』

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