好きがあふれる。 (ページ20)

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隆二くんページ20

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涼太『Aちゃん、なんで………』

なんで、なんて。

「私が知りたいよっ………」

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隆二『あの日確かがんちゃん寝坊したんだよね？』

「うん……」

広臣『あいつ " 電話 " って言ってたよな。
前日に誰と電話してたの？』

「涼太だよ？」

涼太『ドラマの台詞の練習したいからって……』

そこではたと気付く。

もしかして剛典………

「勘違い、してる……」

隆二『勘違い？』

「うん、台詞でね？大好きってあるの。
もしかしてそれで………」

" ただの幼馴染なんだろ? "

" Aに男がいようと関係ねぇよ "

あの時すっごく傷付いた顔してた。

初めて見る顔で、胸が締め付けられた。

涼太『大丈夫……ですか？』

「……うん、だい『どう見ても大丈夫じゃねぇだろ』」

隆二『つか涼太は何の用？』

涼太『え、？いや、その………』

隆二『まさか部屋の前で会話聞いてた？笑
じゃなきゃあんなタイミングよく入ってこれるわけねぇよな？』

「隆二くん！？」

広臣『隆二！お前この間からどうしたんだよ！』

涼太に迫る隆二くん。

涼太は何も悪くないのに、

寧ろ私が巻き込んじゃったのに、

「隆二くん！！涼太は何も悪くないから！！」

広臣『離れろって隆二！！落ち着け！』

隆二『………だから言ったんだよ、俺は………』

今度は私に向き直って鋭い視線を向ける。

その瞳から目を逸らすことなんてできなくて。

掴まれた腕。

隆二『……話したいことがある。来て。』

「え、隆二くん……？」

『……なあ、隆二どうしたんだよ？』

『わっかんねぇっす。ただ………』

『ただ？』

『……いや、彼奴なりにけじめつけようとしてるのかも。』

(直人／広臣)

連れてかれた先は同じフロアの廊下にあるベンチ。

目の前にある自販機で珈琲を買ってくれた。

隆二『はい。砂糖多めじゃないと飲めないでしょ？』

「…ふふ、よくご存知で。笑」

隆二『ねぇ、A。』

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隆二『俺じゃ、ダメ？』

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