好きがあふれる。 (ページ15)

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独占ページ15

takanori

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とりあえずタクシー拾って俺の家まで。

行き先を告げたら目を真ん丸にして驚いてたけど

構ってる暇は無い。

今はただ、Aを独り占めしたい。

それだけだ。

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「ちょっ……と、剛典！！」

部屋に着いた途端手を振り払って

困った顔を俺に向けた。

ああ、ダメだよ。そんな顔しちゃ。

「なに……どうしたの？」

俺以外にそんな可愛い声、聞かしちゃダメだからね？

なんて。思ってても口に出せない俺は弱い。

剛典『別に。何もない、けど……』

「けど？」

上目遣いに眉を垂らして、これでもかというほど可愛い顔を

全面に晒し出す彼女に理性が抑えれなくなりそうで

慌ててリビングに駆け込んだ。

「え、待ってよ！どこ行くの！？」

まあそうだよな。追いかけてくるよな。

俺もそうだけどAも俺の家に結構あがるから

勝手は分かってるはず。

「ねぇってば、私なんかした？」

剛典『……や、違う、Aのせいじゃない』

「じゃあ何？…あ、もしかして嫉妬した？笑」

" 嫉妬 " という言葉に嫌でも反応してしまう。

当の本人はニヤニヤしてるから多分冗談なんだろう。

だけど俺にはそんな冗談通じねぇんだ、ごめんな。

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剛典『………した。めっちゃした。
自分でも訳分かんねぇくらい嫉妬した。』

「っ……な、に言ってんの～笑
冗談に決まってるじゃん、ね？」

剛典『俺冗談なんかじゃねぇから。』

腕を引いて抱き寄せた。

………こんな事くらい、ガキん頃からしてきた。

日常茶飯事。

なのに、なのになんでAってやつは。

耳真っ赤にして照れんだよ。

意味分かんねぇ。いつもの事じゃん。

剛典『まじムカついてる。
あんな顔俺には見せないじゃん。』

「当たり前でしょっ！？そもそもあれは演技だし……」

剛典『演技とかそんなの関係無い。
俺が知らない顔あの人知ってるとか無理なんだけど。』

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はは、俺って独占欲強いんだ。知らなかった。

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