約束のI love you…[Ren.M]

19 蓮 ページ19

蓮side
テスト返却の後は担任との進路面談


担任「目黒は志望校決まったか？」


4月当初の志望校調査の紙を俺は白紙で出していた


蓮「考えたんすけど、国際学部に行きたくて」


担任「ああ、国際か。
まぁ、この辺りだったらB大学とかJ大学があるな」


担任はそう言って私立の大学のリストをめくって国際学部のある大学をピックアップしてくる


蓮「そこもいいと思うんですけど、

俺は国立のS大学に行きたくて」


俺がそう言うと担任の手が止まった


担任「S大、、、⁈」


担任が驚くのも無理はない


S大は全国で10位以内には入る有名国立大学だ


うちの大学から目指す人なんてほぼいない


ましてや国立大学を目指すことすらレアケースだ


それでも、経済的な面、将来的な就職、そして何を学びたいか考えたときに


俺にとって1番魅力的に思えたのはS大だった


担任「なぁ、目黒。
厳しいことを言うが、現実を見なさい。
あと一年しかないんだぞ？
ちょっと勉強して定期テストの成績が上がったからからと言ってそんなに全てがうまくいくことなんてありえないぞ？」


蓮「でも、俺はS大に行きたいんだよ」


担任「目黒、気持ちは分かるけどなぁ、、、
とりあえず、志望校についてもう一回考えてみろ」


担任に軽くあしらわれた


お前は無理だとそう言われた気がして悔しかった


俺はまだスタートしたところなのに、挑戦すらさせてもらえねぇの？


腹立たしい気持ちを抑えながら面談室を出た


生憎、今日は予備校の授業の日だ


こんな日に行きたくねぇな

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