第八十一話 ページ33
見覚えのあるリビングで起きてきた家族に声をかける
『兄ちゃんおはよ』
兄「...はよ」
返ってきた声は小さくまだ起きたてであることを示している
そして兄の顔を見て言ったので、頭に目がいった
『ぷっ、何その頭』
某戦闘民族の進化後の如く、兄の髪型は反りたっていた
寝癖の域を超えていると言っても過言ではない
笑いながらそのまま言うと、兄は分かりやすく眉にシワを寄せた
兄「...人の髪型で笑うな」
それを見せておいて笑うなというのは酷である
前に兄に髪型を笑われたことがあったから、なんだかやり返せた気分になった
『ごめん......ぶふっ』
兄「おい」
一応謝ったがそれで兄の髪型は治るわけがないので笑いがこみ上げてきた
結局また吹き出してしまったので怒られた
怒る前にその頭濡らして治せばいいのに
その思いは母が言葉にして放った
母「おはよう、って何その頭
早く頭濡らしてきたら？」
兄「...」
ここでもまた分かりやすく眉を寄せたのだった
ーーーーーーー
また見覚えのあるリビングにいた
兄「よし！決めた！」
真剣な顔でカレンダーを見つめ何かを決心した兄に、疑問を感じ尋ねた
『どうしたの？』
兄「今週末、釣り行くから運を貯めることにした」
兄の趣味は釣りだ
釣りには多少の技術やテクニックがいるらしい、が
いくら高い竿、餌を買ったって、魚が来なければ意味がない
つまり運ゲーである
そこで兄は運をためることにしたそうだ
運ゲー、ね
『ふーん.......あ！
ねぇ』
とあることを思い付いた私は
スマホを見つめる兄に呼び掛ける
兄「何」
『じゃんけんしよ』
兄「なんd 『だっさなきゃ負けよ！最初はグー、じゃんけんぽん！
......負けた』
有無も言わせず勝負を持ちかける
負けたらいいなで挑んだのに本当に負けた
勝った兄は疑いの目を私に向けた
兄「勝った、で何」
『これで兄ちゃん運使ったね(満面の笑み)』
兄「おい！」
この後兄に首を絞められたのは言うまでもない
ーーーーーーーーー
ふと、目が覚める
A『........夢か』
ぬるま湯に浸っているような意識でムクリと体を起こし
あくびをしつつ布団を片付けて、着替える
そんないつものことをしながら先程まで見ていた夢を思い出した
夢に出てきたのは前世の家族である兄だった
兄は漫画でよく見る理想の人ではなかったが
いつも面白くて一緒にいるといつの間にか楽しい気分になれるそういう人だった
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花火(プロフ) - 勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡さん» コメントありがとうございます！更新遅くてすいません😢近日中に更新できそうなので、少々お待ちください。 (2023年2月23日 17時) (
レス) id: 4b9d571a5c (このIDを非表示/違反報告)
勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - 尊いｯｯｯｯｯｯ好きです。花火さん大好きです！これからも更新できれば宜しくお願いします💪(･ω･｀)ﾑｷｯ (2023年2月8日 11時) (レス) @page50 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
花火(プロフ) - 雅さん» コメントありがとうございます！更新が遅くなっていますが、より面白くできるよう頑張ります。 (2022年7月21日 14時) (レス) id: 4b9d571a5c (このIDを非表示/違反報告)
雅 - コメント失礼します。花火さんが作成した小説、読ませて頂きました。気になってつい、夢中になりましたんで😅続きも気になります。 (2022年7月20日 20時) (レス) id: ded74af8a4 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 花火さん» そんな！！ あきません！！ 更新遅くてもまた続けます！！ (2022年3月22日 19時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花火 | 作成日時：2021年10月3日 20時
