【忍たま】忍術学園の事務員補佐になってしまった,,,二

第七十九話 ページ31

A『！、じゃあ早く食べますね』


小松田さんは私のために待ってくれているんだと気付き

急いでご飯を口に運ぶ

そういやまだ私食べてなかった...


小松田「あぁ、そんな急がなくていいよー」


A『え、そうですか...？』


笑って手を振りながら言ってくれる彼に優しさを感じて

申し訳なく思いつつも礼を言い、食べるペースを遅くする


小松田「...」


小松田さんは私が食べるところをニコニコと見ている

うーん...食べづらい

この人、精神年齢で言ったら私の方が年上だからか

かわいく見える...気がする

そして肉じゃがを頬張りながら、誰に何故呼ばれているのか聞いた

すると


小松田「それはねぇ、内緒だよ！」


A『えぇ...』


よくわからない答えが返ってきた

少し整理しようとして味噌汁をすすりながら考える

私に聞かれたら困るような相手なのか？だとしたらまぁまぁ限られるけど...

見てみ？この顔

満面の笑みで言われても困るんだが

小松田さんって本当に16才？中身5才じゃない？


A『...ごちそうさまでした』


と言い、微笑む小松田さんを尻目にお盆を下げに行こうと

勢いよく立ち上がった瞬間

視界がぼんやりとふやけて体がクラっとした


A『？ぁ、れ』


小松田「！」


唯一の救いは近くに机があったこと

とっさに両手をついて倒れそうになるのをこらえる

結構強めについたからか手のひらが少し痛い


小松田「...大丈夫？」


A『......大丈夫です』


小松田さんの顔と声は心配に染まっていた

なので笑顔で答える

こういうのは時間が経てば元通りになる

だから大丈夫だと自分に言い聞かせておくのだ

病は気からとお母さまも言ってた

今世で初めて熱が出たとき側でずっと手を繋いで

心をやられてはいけないと私はきっと良くなると言ってくれた


小松田「本当に大丈夫？」


A『大丈夫ですって、私呼び出されてるんですよね？

お待たせしました、さ、行きましょう』


おばちゃんに行ってきますと言葉を交わして食堂を出る

小松田さんは納得しておらず不満げな顔だが

わかりましたと言った


小松田「でも、辛くなったらすぐに言ってね！」


A『はい』


じゃあ行くよ、そう言ってぷりぷりしている彼は歩きだした

その背中はなんだか頼りなくって不覚にもかわいいと思ってしまった

.........私は少し疲れているのかもしれない



小松田さんについていき、なにやら見覚えのあるルートを歩くこと数分

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