メンバーは仔兎を溺愛中！！

First Kiss マネver. ページ42

＊


『臣くんいいかな･･･？』


え、俺？なんて思ったけど心ん中はめっちゃ踊ってるからね


近くのメイク室に移動しようと廊下を歩いているんだけど、


俺の隣を歩く愛美に視線を落とすと赤い唇が目に入る


ーーー早くその唇を奪いたい


そう思ってしまえばあっという間で


愛美の腕を掴んで人気のない廊下に入った


『臣くん？』


驚いた様子の愛美をギュッと抱きしめれば小さな手が俺の背に回った


「我慢できねぇ、」


そう言って愛美の唇を俺の唇で奪うと、大きな瞳が更に大きく見開かれた


『ん、ぅ』


何度も何度も唇を落とすと、背に回っていた愛美の手が縋り付くように俺の服を掴んだ


それさえも俺を止まらなくさせる材料になる


そんな事を知らない愛美は俺のキスに答えるのに必死になっていた


こんな美味い唇は初めてだ


このまま連れて帰って味わっていたい


そんな邪(よこしま)な気持ちを抑えて


愛美から離れた


「愛美、」


真っ赤に上気した愛美の頬を撫でると


『キスって気持ちいいんだね』


ってうるんだ瞳で見上げられた


「･･･、」


だめだ、


連れて帰ってもいいですか。








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