メンバーは仔兎を溺愛中！！

First Kiss 隆二ver. ページ41

＊


『相方だし隆二くんがいい･･･』


よっしゃぁああ！！なんて選ばれて喜んだけど、


前職も今も男ばっかりの職場だったし


実は俺もあんまり経験ないんだよね、


大丈夫かな･･･


『ボイトレ室行かない？』


愛美の提案で2人きりの空間で慣れてるボイトレ室にきたけど、


どうしよ、


『ねぇ隆二くん』


「ん？」


『ちょっとしゃがんでくれる？』


「へ、？」


もしかして愛美からする感じ！？


「わ、わかった！」


近くの椅子に腰掛けて、ついでに目を閉じた


やべぇ心臓がうるさいっ


顔赤くなってないかな？にやけてないかな？


うわー！さっきお菓子食ってたからな！歯磨きしてこればよかった！


愛美の香りが強くなって、近づいてきたのがわかるとより一層心臓の動きが早くなる


ふわっと愛美が動いたのか風が肌に触れた瞬間、俺の頬に触れる何か


おそらく愛美の手であろう物は、何かを落とすように俺の頬を摩っている


「へ、？」


思わず目を開けると、


「わっ！」


愛美のドアップが俺の視界に入った


『わわわっ！ごめん！』


愛美も驚いて俺から離れた


「･･･今キスしようとした？」


『･･････ごめん。い、嫌だったよね！ごめんね！』


1人でどういう解釈をしたのかワタワタとした後にシュンと落ち込んで泣きそうになっている


あー！そんな顔されるとさぁ！


『･･･っ！』


愛美を引き寄せてすぐにキスをした


「嫌なわけないじゃん。ちょっとビックリしただけだよ」


『ほんと、？』


「ほんと」


良かった、なんて笑う愛美


キミの初めてを嫌がるわけがない


「でも、さっきはなんで俺の頬っぺた･･･」


『チョコが付いてたからとったの！』


あ、なるほど。･･･はずっ！


『隆二くんの唇チョコの味がしたよ』


「･･･っ！」


照れた様に笑う愛美は案外小悪魔なのかもしれない









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