メンバーは仔兎を溺愛中！！

First Kiss 直己ver. ページ39

＊


『直己さんなら安心するかも･･･』


って事で隣の空き部屋へ


部屋に入るなり


『緊張しちゃうね、』


って、そういうホテルでも来たかの様なセリフ


こりゃ無意識だろうけど


男の本能を出すプロだね愛美は


「よいしょ、」


俺らは身長差があり過ぎるから


近くの低い棚に愛美を乗せると同じ目線に


『ふふ、大きくなった気分』


ふわりと笑う愛美だけど、


ゆっくり顔を近づけるとすぐに真っ赤になる


愛美の望み通り安心させなきゃいけないんだろうけど


どうもがっついちゃう


「愛美いいかな？」


『うん･･･』


目を閉じた愛美の手を握ると、ピクッとする愛美の体


安心して欲しくて


「大丈夫だよ、」


と言えば柔らかくなる愛美の表情


ゆっくりと愛美の唇に合わせると、自分の唇から暖かさが伝わってくる


離れたくない


そう思ってしまうけど


そこは理性で留めて離れた


ゆっくりと目を開けた愛美が


『やっぱり直己さんで良かった』


って屈託のない笑顔で言うから


「ありがとう」


ってよくある言葉だけど


本当に俺を選んでくれてありがとうって思った




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