剛典side ページ22
*
すげぇ腹が立つ
俺の目の前には知らない男に頭を撫でられているAがいる
「ねぇ、何してんの?」
高校を卒業して、髪を染めたAはより一層可愛くなった
それは良い事なんだけど
「い、岩田さん!」
『剛典くん!良いところに来た!』
そんなAを狙う輩が増えたのはいただけない
今、明らかにAに迫っていたであろう男は俺を見て焦っている
そんな男にAは気づかないまま俺に駆け寄った
『今ね!ご飯に誘われてたの!剛典もどう?』
「あ、いや、Aちゃん・・・・」
どうせ2人で、って意味で誘ったんだろうけど、天然で鈍感なかわいいかわいいAには効かないから!
男に睨みを利かせながら鼻で笑ってやった
「A。約束忘れた?」
『約束?』
「知らない人に連絡先を聞かれてもご飯に誘われてもついていかない。必ずメンバーに話す事」
『でも、この人スタッフさん、』
困ったように眉を垂らすAだけど、
ごめん。そんな余裕ない
「俺らの言うこと聞けないの?」
細い腕を掴んで低く言えば、Aは小さく肩を揺らした
『っ、ごめんなさい』
あーあ。せっかく仲良くなれたのに
またAに嫌われたらお前のせいだからな
男をもう一度睨んで、Aに行くよ、と腕を引っ張って歩いた
Aの小さな歩幅は俺に合わせるのに必死で、転ばないように小走りになっている
「Aごめ、」
『ごめんなさい』
俺の言葉を遮ったAは俯いていて小さく震えていた
『言うこと、聞くから』
「A・・・・?」
パッと顔を上げたAの瞳は潤んでいて
『嫌いにならないでっ!』
ぎゅっと俺に抱きついた
ーー言う事聞くって言ったよね?
「嫌いになって欲しくない?」
『うん、』
「じゃあ」
ーー閉じ込めちゃおっかな
『え・・・・?』
「はは、じょーだんだよ」
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美紀 - 三代目臣君と岩ちゃんと今市君寄りのオールです最高です (2019年6月18日 20時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
yu0416ww(プロフ) - このまま進めてほしいです。更新楽しみにしてます (2019年5月23日 20時) (レス) id: 513c21af91 (このIDを非表示/違反報告)
トラ(プロフ) - このまま進めてほしいです。こんな設定のお話は初めてなので。 (2019年5月23日 19時) (レス) id: 432e378b02 (このIDを非表示/違反報告)
omi - スタイリスト兼マネージャーの臣くんなら今までにない小説になると思います。 (2019年5月22日 10時) (レス) id: 97799fbfbb (このIDを非表示/違反報告)
omi - 三代目の立ち位置が臣くん場所のだけでそのままでいいと思います。スタイリスト兼マネージャーの臣くん違う人だと思います。せびこのままでお願いします。 (2019年5月22日 10時) (レス) id: 97799fbfbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:love beautiful | 作成日時:2019年5月6日 10時