メンバーは仔兎を溺愛中！！

剛典side ページ18

＊


「ねぇ、エリー。これどういう状況？(ｺｿｯ」


「俺にもわかんないよ！(ｺｿｯ」


A以外のメンバーは準備は終えているのに、


何故かメイク室にいる俺とエリー。


そして、俺ら2人は何故か、


『・・・・はぁ、』


メイクを施されているため息をつくAを見ている


「さっきからため息ばっかり零してるよ！(ｺｿｯ」


「ちょ、岩ちゃん声かけてみてよ！(ｺｿｯ」


「はぁ！？無理無理！いつものAじゃないもん！
いつもの仔ウサギじゃないもん！(ｺｿｯ」


いや、いつもみたいに怯えた目を向けるAになら揶揄い目的でガンガンにいけたよ！？


でもおかしいもん！仔ウサギじゃないもん！


なんで苦手とする俺らを側に置いたー！？


ねぇーーえ！！気になりすぎて落ち着かないんだけど！！


なんで俺らなの！？そのため息は・・


あーー！！もしかして！！


「ね、ねぇA」


『ん？なーに？剛典くん』


ひぃっ！←


今まで向けられたことのない満面の笑みをっ！！


お、俺に向けるなんて！！


「え、エリー！やっぱりおかしいよ！(ｺｿｯ」


「・・・」


「エリー？ちょ、・・え''っ、」


なんで顔赤くして悶えてるしっ！


『どうしたの？剛典くん、エリちゃん』


不安そうに眉を寄せるA


「だ、だだだ大丈夫！！
それよりさ、手首大丈夫？」


『ぁっ、』


咄嗟にテーピングされた手を隠すけど、


「まだ、痛むよね」


左手の動きはぎこちない


『、直ぐ治るから大丈夫だよ』


そう言うAは悲しげな表情(かお)で


俺はまた、


あの女への怒りを思い出した


絶手ェ許さない

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