♯ ページ46
涼「ふっ…ぅっ、グスッ」
暗くて狭い押し入れの中で1人泣いた。
こんな空間、本当は苦手なのに。
さっきのみんなの言葉が自分自身に全部突き刺さってきて、今は胸の方が痛い。
「山田！いるんだろ！？ごめんな！？」
大ちゃんの声が聞こえてきた。
開けられそうになる襖を慌てて全力で抑えた。
涼「嫌だっ！お前らっ、仲直りしないと、俺一生口聞かないかんな！！！」
知「涼介、ごめんね…涼介にキツく当たっちゃって、」
中「山、ごめん！」
伊「俺もごめん…」
高「俺も…」
薮「俺らちゃんと仲直りしたからっ」
光「だから出てきて？」
大「お前、暗いとこ苦手だろ？早く出てこいって、」
涼「ッ…ふぅっ、でも、でも…みんな怖かった、」
大「本当ごめんな？
確かに俺ら、酷い事言ってたと思う。でも本心じゃないんだ」
裕「言っちゃいけないって分かってたんだけど、止まらなくて…反省してる」
伊「山田に言われた事…確かにその通りだと思う。
傷つけてごめん」
薮「お願いだから出てきて？」
みんなの言葉に、襖を抑えていた手の力を緩める。
すぐに襖が空いて、みんなの顔が見えた。
知「涼介っごめんね！！」
涼「ちねん、…うぅ〜っ」
腕を広げた知念に飛び込み、ギュッと抱きしめる。
涼「俺もっ、大嫌いって言ってごめん…っ」
高「いいんだよ、言われて当たり前なんだから」
涼「ほんっとは、だいすきだからっ、」
大「分かってるって。俺もお前のこと大好きだよ！」
光「八つ当たりしてごめんな…？」
涼「…みんな、ホントに仲直りした…？」
薮「したした！俺光とすっごい仲良しだから！」
裕「知念と喧嘩したのも本当にしょうもない事でなんだ…」
伊「俺と高木は痴話喧嘩みたいなもんよ。大ちゃんが仲裁に入ってくれたけどゴチャゴチャしちゃって、」
大「全員仲直り出来たから！お前のおかげで！」
仲直りしたんだ…良かった。
みんなの表情はさっきみたいに怖いものじゃなくて、
いつもの優しい顔付きになっている。
一瞬でもアイツらと同じ目で見てしまった自分が恥ずかしい。
みんなは違うのに。
こうして喧嘩しても仲直り出来るから。
優しい人たちだから。
涼「みんな、大好きだよ！」
だから俺は好きになったんだ。
fin.
リクエストありがとうございました！(by.リカ)
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獣 - すいません…！変なリクエストして…今後とも頑張ってください(//∇//) (2020年1月6日 21時) (
レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - 獣さん» リクエストありがとうございます！シチュエーションは違いますが構成が似たような話を既に作成していたのでこのリクエストは保留にさせて頂きますm(__)m今後ともよろしくお願いします！ (2020年1月6日 20時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - らんさん» ありがとうございます！リクエストについてですが移行先の�△諒�で書かせていただきます！少々お時間頂きますがよろしくお願いします！(*^^*) (2020年1月6日 8時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
獣 - 山田くんがスタッフさんに誘拐されて、暗くて閉ざされた空間が苦手な山田くんは過呼吸になってしまいます。そこを雄也くんと有岡くんで見つけて助けてあげてほしいです！お願いしま〜す (2020年1月5日 17時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
らん - いつも楽しく読ませていただいております！リクエストなのですが、体調を崩して病院や診察をいやがるお話が読みたいです！他の方のリクエストと合体しても構いません！よろしくおねがいします(^.^) (2020年1月5日 15時) (レス) id: b95e20b84f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイノア・リカ
| 作成日時：2019年12月27日 1時
