♯ ページ33
ドンドンッ
「山田！！！いるんだろ！？」
涼「はあっ…ゆ、うや…ッ」
助けてくれ、
そう願った俺の耳に聞こえて来たのは雄也の声だった。
高「山田？ここ開けて？」
涼「ッ、むりっ」
助けてと願ったのは自分のくせに、雄也を拒絶する。
涙でグシャグシャだし、息が出来ないし。
何より手が痺れて震えてて、力が入らない。
高「今そっち行くから」
その一言の後、ガタガタと音が聞こえて来た。
音は確認出来るけど、ぼやける視界では何が起きているのが理解出来なくて。
気付いたら俺は温もりに包まれていた。
高「山田」
涼「ゆ、やぁっ…はあっはっ、ケホッ、ハッ、」
高「大丈夫、無理に息吸おうとすんな」
ギュッと抱きしめられて、雄也の胸に顔が埋まる。
そうすると段々と息が吸えるようになってきた。
高「大丈夫、大丈夫だから」
頭上から聞こえる雄也の優しい声が物凄く心地良くて。
気付いたら涙も止まっていた。
高「落ち着いた？」
涼「……ん。…ありがと」
高「過呼吸、苦しかったよな？
ごめんな？もっと早く助けてやれなくて」
涼「だい、じょうぶ。俺がっ、思い出しちゃったからっ」
高「山田。俺はね、いつでも山田のこと助けるから。
だから1人で今回みたいに閉じこもったりしないで？」
涼「…ごめんね、」
高「まあ、山田がどこにいようが俺は見つけられる自信あるけどね」
雄也の優しい笑顔に釣られて、俺も笑う。
帰りは雄也におぶってもらって、
その広い背中に体重を乗せていたら何だか眠くなってきた。
歩く振動や、雄也の温もりが本当に心地良くて。
静かに目を閉じた。
fin.
リクエストありがとうございました！(byリカ)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 562人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
獣 - すいません…！変なリクエストして…今後とも頑張ってください(//∇//) (2020年1月6日 21時) (
レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - 獣さん» リクエストありがとうございます！シチュエーションは違いますが構成が似たような話を既に作成していたのでこのリクエストは保留にさせて頂きますm(__)m今後ともよろしくお願いします！ (2020年1月6日 20時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - らんさん» ありがとうございます！リクエストについてですが移行先の�△諒�で書かせていただきます！少々お時間頂きますがよろしくお願いします！(*^^*) (2020年1月6日 8時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
獣 - 山田くんがスタッフさんに誘拐されて、暗くて閉ざされた空間が苦手な山田くんは過呼吸になってしまいます。そこを雄也くんと有岡くんで見つけて助けてあげてほしいです！お願いしま〜す (2020年1月5日 17時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
らん - いつも楽しく読ませていただいております！リクエストなのですが、体調を崩して病院や診察をいやがるお話が読みたいです！他の方のリクエストと合体しても構いません！よろしくおねがいします(^.^) (2020年1月5日 15時) (レス) id: b95e20b84f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アイノア・リカ
| 作成日時：2019年12月27日 1時
