99.♯ ページ8
俺の記憶の中では昨日も過ごしていた家へ帰って来た。
家の中は何故かとても綺麗になっていて。
見覚えある封筒だけがテーブルの上にポツンと置いてあった。
それを手にしたのと同時にインターフォンが鳴る。
涼「…すぐ近くに公園があるから。そこで待ってて」
それだけ言ってモニターを切る。
久々に見るアイツは何だかやつれたような気がした。
公園へ着くと、街頭の下にあるベンチにソイツは座っていた。
俺に気づくと思い切り睨みつけてきた。
その姿に心臓がバクバクと音を立て出すが、持ち前の演技力で何とか押し込める。
涼「…すみません」
「あんたさぁ、この2ヶ月間何してたわけ？
無視していいと思ってんの？」
涼「………仕事が、立て込んでて」
「そんな言い訳通用しないっつーの。
まあいいわ。それより持ってきた？」
涼「はい」
手に持っていた封筒を差し出すと、乱暴に取られた。
あっという間に無くなった重みに、
いつもと同じ虚無感が俺を襲う。
「…ふふっ、ありがと。
これでまた楽に生活出来るわ。
私の為に仕事頑張ってね、涼介」
涼「……っ」
グッと拳を握り締める。
俺がジャニーズに入ったのは11歳の時。
その時から両親の期待は凄かった。
頑張れ、頑張れって。
頑張らないと仕事は貰えないし、金は入らない。
俺は、この為に頑張ってきたのか？
涼「…っ、あのっ！！」
俺に背を向けて歩き出していたソイツに、気がつけば声を上げていた。
涼「もうっ、やめませんか？俺っ、俺…、仕事が楽しいし充実してると思ってるし、誇りを持ってるし…。
だから、貴方の為に頑張る事は…もう出来ません」
俺は、Hey!Say!JUMPが好きだ。
だからJUMPを大きくする為に一生懸命になりたいし。
個人の仕事もJUMPに返せるように頑張りたい。
応援してくれるファンの為に頑張りたい。
金を渡すのが嫌な訳じゃない。
ただ、俺は…もう、縛られたくないんだ。
目の前にいる母親の為に頑張る事は、もう出来ない。
「はあ？」
パアンッ
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やまたかLOVE - 次回作も楽しみにしています(*ﾟ▽ﾟ*) (2019年12月27日 15時) (
レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
やまたかLOVE - 完結おめでとうございます！とても素晴らしいお話でした！本当に面白かったです！ (2019年12月27日 15時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
やまたかLOVE - メリークリスマスです！素敵な日をお過ごし下さい(*^▽^*) (2019年12月25日 16時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
やまたかLOVE - 頑張ってください(*^▽^*)応援してます！ (2019年12月24日 21時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - やまたかLOVEさん» 1いに引き続きコメントありがとうございます（ ; ; ）完結出来る様に頑張ります！(*^_^*) (2019年12月22日 8時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイノア・リカ
| 作成日時：2019年12月17日 3時
