Dear.絶対エース【1】 (ページ14)

今日:31 hit、昨日:45 hit、合計:485,628 hit

14.♯ ページ14

涼「ひかるくん、」

光「ん？」

涼「ねむい…」

光「寝ていいよ。今から光くん家に向かうから。
着いたら起こすね？」

涼「…あのね、ずっとギュってしててね。さみしいから」

光「分かったよ。
ところで涼介、自分のこと“りょう”って呼んでるの？
さっきは“俺”って言ってたのに」

涼「んぅ……“俺”っていったほうがつよいかなって。
おとなは、こわいから…」

光「そ、っか…。俺たちの前では自分らしくいていいんだからね。
みんな涼介の事大好きだから」

涼「…んふふ、あーと。
りょうも、みんなすき」

か、かわいい…。

ここにいる全員が涼介のあまりの可愛さに悶えているうちに涼介は眠りについた。

涼介が眠っている間に、ひかの家へ行こうということで。

スタッフさんに謝りに行ったり、
荷物を片付けたりとバタバタしながら移動を開始した。

雄也の運転する車でも涼介は一回も起きることなく熟睡していた。

ひかの家に先に着いたのは僕とひかと雄也。

ゆーてぃはカメラを取りに。圭人はその付き添い。

あとの3人は自分の家に荷物を取りに行きつつ夕御飯と涼介の服の買い出し。

涼介の衣装だったワイシャツは、ちび涼介が着ると足首近くまであるし。
袖も何重にもまくらないと行けないからね。

ワンピースみたいでかわいいけど。

涼「…ん…」

知「あ、起きた？おはよう涼介」

涼介「ちぃ……ね、」

知念「そう。僕は知念侑李。侑李でもいいよ。
あと隣にいるのはゆうやんね」

高「“ゆうやん”って(笑)」

涼「ゆーり、ゆうやん………光くんは？」

高「光くん御所望ですか。
呼んでくるね、今風呂掃除してるからさ」

雄也がひかを呼んできている間に僕は軽く涼介とお喋りをした。

涼「ここ光くんのおうち？」

知「そうだよ。みんなでお泊りしようね！」

光「涼介～お風呂入ろ」

涼「光くん！」

ひかが来たことで笑顔になった涼介。

ソファから降りて駆け足にひかの元へ行こうとすると足首近くまであったシャツの裾に引っかかり転んだ。