ヘタレな俺の恋愛日記《雪村豹牙》【完】

最終頁(雪村side) ページ47

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そう、Aと別離したあのときを俺は思い出していた。




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俺たちは、子供だった。




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不器用だったのだ。




お互いがお互いを思うがため、ずっとすれ違ってしまったのだ。





けれど、俺たちは、もう子供じゃない。





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俺はゆっくり目を開け




豹牙)「でも、変わらないものもあるよ」




そういって、Aの顔を覗き込んだ。




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以前、ただでさえ、身長が俺の方が高かったのに、さらに、離れてしまっている。




あ)「え？」





状況が呑み込めず、ぽかーんと俺を見るAにぐっと近づき




豹牙)「俺の気持ち…とかね」





“好きだよ…”そう耳元で囁いて、Aの唇に自分の唇を押しつけた。




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柔らかくて、甘い感覚が俺を包み込む。




あ)「ん…っ…ひょう…が…」




触れている部分が、熱を帯びてくる。




豹牙)「……Aっ…」



触れれば壊れてしまいそうなほど、か細い彼女の腰に手を回し、何度も角度を変えてキスをする。




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どんなに時が経っても俺は君に対する気持ちは、変わらなかった。




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俺は、いったん、キスをやめて、Aを見る。




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真っ赤になって、俺を見る君に向けて、




豹牙)「……大学卒業したら、俺と結婚してください！」




キミにずっと伝えたかった言葉を伝えよう。




あ)「はい…」




そういって、照れたようにはにかむAが愛しくて愛しくて抱き寄せた。





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好きな子とただ一緒に居たいだけじゃダメなんだ。





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ヘタレな俺はもういない。




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幸せは、自分で掴み取るものだから…




だから、これからは…




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豹牙)「今までも…そしてこれからも、ずっとずっと愛してるよ」




キミにありったけの俺の想いを





あ)「私も！！」




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キミに何度でも何度でも伝えようと思う。





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No matter how much time goes by, I love you.
『どんなに時が経っても君を愛してる』



【END】

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