ヘタレな俺の恋愛日記《雪村豹牙》【完】

４３頁(雪村side) ページ44

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「え？何々？興味ないわけ？」




俺の反応に、奴は気に食わないのか、怪訝そうに俺を見る。




豹牙)「別に、興味がないわけじゃない」




と俺が、答えれば




「めっちゃ、美人で、帰国子女らしい」




と、これで、どうだ？というように俺を見る。





対する俺は




豹牙)「へぇ〜」




と、相槌を打つ。




すると、奴はあ！と小さく声をあげて




「モテる男は、困るもんな〜」




とにやにやと笑う。




「この前のマネージャー、お前に告白してきて、お前、ばっさり断るから、おかげで、その子、サークルやめたもんな」




と愉快そうに笑って、俺の背中をばしばしと叩く。




Aと別離した俺は、何度かの告白を受けてきたが、やはり、Aを忘れられず、今に至る。




豹牙)「下手に期待させたら、余計に気まずいだろ？」




いつか、会えるのでは？という期待をずっと、抱いていたため、俺は、待っても待っても報われないつらさは痛いほどわかる。




だから、期待させて、ずるずるなんて、まっぴらなだけだ。




そうやって、奴をにらむと




「わかってるよ、わかってる」




“お前のやったことは正しいよ”と苦笑され




「まぁ、今回は、さすがにそんなことないだろ？」




とにやりと笑う。




豹牙)「そう何度も、悪者扱いされてたまるか」




と言い返せば




「俺、写真で、見たけど、お前なんかに、もったいないくらいの美人だったよ」




そう返される。





豹牙)「さようで…」




と、奴に、言った瞬間





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ガラガラと再び部室の扉があいた音がした。

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