33頁(雪村side) ページ34
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人は、もし、自分の信じがたいことを知った時、ほかの人にどうしてほしいか。
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豹牙)「嘘…ですよね?冗談ですよね?」
そのことを誰かに否定してもらいたくなる。
“ハハハ”なんて、力なく笑うけど、目の前の風丸さんは、申し訳なさそうに、目を閉じて首を左右に振るだけで、吹雪さんは、俺同様、呆けたようになってて、誰も否定してくれない。
だって、信じられるわけないだろ?
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風丸)『さっき、Aと会ったんだ』
豹牙)『え?どこで!!??』
風丸)『今日雨がすごかったから、ここに来る前にこの前壊れたシューズを直すために、たまたま電車で移動してたんだ。そしたら、空港の近くの駅にAがいたのが見えて降りたんだ』
豹牙)『空港に?』
風丸)『それで、電車から降りて、Aのとこにいったら、ご家族と一緒にいて。大量の荷物を持っていた』
豹牙)『…まさか?どこかに家族と…?』
風丸)『あぁ、今日の昼ごろ、アメリカに発つらしい』
豹牙)『え…??』
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『Aがアメリカに行く』
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だって、昨日まで、そんなそぶりなんて、見せなかったし、なんで?
なんで、俺には教えてくれなかったんだ?
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必死に自分を納得させようと
豹牙)「でも、きっと、すぐ戻ってくるんでしょう?たとえば、旅行で…」
自分に言い聞かせるようにいう。
けれど、風丸さんは、痛ましそうに俺を見て左右に首を振って
風丸)「親の転勤で、家族と一緒に、向こうで暮らすそうだ。だから、一緒にいたんだな。帰ってくるのは、いつになるかわからないとも言っていた」
と言葉をつなげる。
豹牙)「で、でも、なんでいきなり…こんなことに…」
もう何が何だかわからない。
昨日まで確かにここにあった日常が、こうもあっさり崩れ去るなんて…。
豹牙)「……」
思わず俺が黙ったまま、自らの頭をぐしゃりとかきむしると
風丸)「これをAから預かってきた」
そういって、一枚の封筒を差し出してきた。
豹牙)「これは…?」
風丸)「本当は、直接渡そうと思ったけど、できなかったんだって。読んでやれ」
豹牙)「……A」
小さくつぶやいて、俺は、封筒を丁寧に開けた。
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うちわ(プロフ) - 返信遅れてすみません(;^_^Aえーとですね、イナゴだと神童くんに剣城くん、霧野くんに、雨宮くん、狩屋くん、南沢さんですかねー!イナゴが終わってみるアニメがなくなって悲しいです( ´△`) (2014年5月25日 21時) (レス) id: 9546e088aa (このIDを非表示/違反報告)
7代目指原莉乃 - そういえば、うちわさんが雪村君以外で好きなメンバーは誰ですか?返事待ってま~す! (2014年5月24日 20時) (レス) id: 748226c12a (このIDを非表示/違反報告)
7代目指原莉乃 - やっぱり!似ていますよね(*^_^*)雨の日にこの小説を思い出しながら歌っています (2014年5月24日 19時) (レス) id: 748226c12a (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - 7代目指原莉乃さん» 検索してみましたた確かに似てますね(笑)聴いてみたけど素敵な曲です(^∇^) (2014年5月20日 22時) (レス) id: 9546e088aa (このIDを非表示/違反報告)
7代目指原莉乃 - 初音ミクの曲です。 (2014年5月20日 21時) (レス) id: 748226c12a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うちわ | 作成日時:2013年3月7日 11時