ヘタレな俺の恋愛日記《雪村豹牙》【完】

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豹牙)「えっと…、練習は？」




一応、逃げ道を作ってみる。




風丸)「別に、今日くらいいいだろ？」




いや、よくないだろ？心の中で突っ込んでみるが




風丸)「お前、逃げようとか考えるなよ…」




呆れたようにそう言われた。




ってか、呆れたいのはこっちの方だ！！と心の中で、突っ込んでみる。




風丸)「で？告白されてどうだった？」




俺の心情などお構いましに風丸さんは続ける。




豹牙)「はぁ…」




風丸さんに、気づかれないように俺は小さく溜息をついた。




どうやら、この話に付き合った方が時間が無駄にならないと悟る。




仕方がない…、腹をくくろう。




そんなことを考えていると




風丸)「ちょっと、雪村〜？」




怪訝そうに俺を見てくる。




心の中で、小さく溜息をつき




豹牙)「別に、どうとも思いませんでしたよ」




そう答える。




風丸)「え？だって告白されたんでしょ？少しは、うれしいとかは？」




風丸さんは、俺の答えが、不服だったらしく、追求してきた。




豹牙)「別に…、だって、本当に好きでもない人に告白されてもうれしくないです…」




我ながら、これは、低い声が出たと思う。




ずっとずっと好きな奴には、振り向いてもらえない俺の気持ちを考えろっての。




風丸)「だって、お前が、はっきりいわないからだろ」




しかし、風丸さんの言葉で、俺の心にヒビが。





風丸)「お前、本当、そういうとこヘタレだよな…」




心がパリンっと割れた音がしたような気がする。




豹牙)「……余計なお世話です」




だから、俺は、そう反論するのが精いっぱいなわけで…。




風丸)「だから、雪村はいつまでたってもヘタレなんだよ！」




豹牙)「……」




この風丸さんの一言で割れた心の破片が、こなごなに砕かれた気がした。





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そんなこと、俺が一番わかってる。

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