ヘタレな俺の恋愛日記《雪村豹牙》【完】

１７頁(雪村side) ページ18

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吹雪)「雪村〜、聞いてる〜？」




そういって、俺を愉快そうに見る吹雪先輩を一発殴りたい衝動にかられるけど、そこは我慢しとく。




豹牙)「聞いてます」




そういいながら、俺は、内心、なんで、吹雪先輩、ここにいるんだ？とか思う。




吹雪)「ん？だって、雪村、ここの掃除当番でしょ？」




俺の中の疑問をあっさりとそう答える吹雪先輩。




つまるところ、この話を聞きたいがために、ここに来たのか。




なんとなく推測。




豹牙)「…先輩って、人の心の中、読めるんですか？」




吹雪)「わりと」




豹牙)「……」




そうにこりと笑う吹雪先輩に少し戦慄していると



吹雪)「それより、話変えないでよ〜。告白告白の話！」



吹雪先輩は、にこにこ笑う。



豹牙)「はぁ…」



もうこうなった吹雪先輩は止められない。



どうやら、諦めて答えるしかないようだ。




豹牙)「そうですよ、告白されました。で、振りました、以上！！」




吹雪)「え〜、もうちょっと、なんかない？」




豹牙)「…ないです、っていうか、ほかに何があるんですか？」




なかば、うんざりしながら、俺がそう返すと




吹雪)「え〜、あるでしょう？たとえば…。そうだ、雪村、告白されたときの気持ちは？」




ぽんっとそう手をたたいて首をかしげる吹雪先輩。



この人、いつも思うんだけど、黙ってたら、本当、かっこいいのにな…とか思う。



豹牙)「別に…、なんとも」



吹雪)「え〜、すっごいかわいい子だったんでしょ？ドキドキは…？」



豹牙)「してません」



吹雪)「っといいながら、ちょっとくらいは…？」



豹牙)「いいえ、まったく…」



吹雪)「照れなくていいんだよ？ほら、白状しちゃえ！」



そういって、いたずらっぽく笑う吹雪先輩に



豹牙)「…先輩、しつこいです」



ただ、一言。



正直、この人の相手、疲れる…。

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