ヘタレな俺の恋愛日記《雪村豹牙》【完】

１４頁(雪村side) ページ15

・




・





・




話が、少し前後するが、俺が、このわけのわからない状況に陥った経緯を簡潔に話すと、まぁ、あれだ。



・




・




要するに、告白。




知ってたか？




男子諸君。



こういうのは、面倒だから、行かないっていう選択を取ると、あとから、もっともっとややこしくなるんだぞ？



・



・




・




「…私、豹牙くんのこと、こんなにも好きなのに…」




反射的に、俺は好きじゃないっていいそうになる。




豹牙)「…気持ちはうれしいけど…」



そこをオブラートに包むのが大変。




「じゃあっ！！」



豹牙)「……いや、だからね…」




・




・




・




しかし、まぁ、素直に行くとこうなる。



要するに、嫌なことを先に済ますか、あとに回すかの選択なだけである。




俺は、前者の方だ。




え？



なら、Aに早く告白しないのか？だって…？




それは…、俺がヘタレだから…。



そ、そんなことより、今は、この状況を、いかにだ円滑に打破するかだ。




正直、いい加減、勘弁してほしい、そんなことを考えていると




「なに？豹牙くんって、もしかして、好きな人いるの！？」




豹牙)「はい…！？？」




いきなり彼女は、核心を突いて来た。

１５頁(雪村side)→←１３頁(雪村side)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す