ヘタレな俺の恋愛日記《雪村豹牙》【完】

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豹牙)「…ごめん」




その数日後のことである。




俺は、学校の屋上にいた。




豹牙)「…君の気持ちはうれしいけど…」




そういって、俺は、目を泳がせる。




豹牙)「……うっ…」




目の前にいるのは、それなりにかわいい女の子。




確か、うちの学校のミスコンで１位だった人じゃないだろうか？




しかも、この人、今度、芸能デビューするって噂の人じゃなかったけ？



え？



ミスコン１位が、Aじゃないのはどうしてかって？




そんなの決まってるだろ？




俺が、全力で止めた。




まぁ、そもそも、吹雪先輩が面白がって、Aを無理やり出させようとしただけで、Aは、そもそも乗り気じゃなかったしな…。



え？



なんで、全力で止めたかって？




そんなの決まってるだろ？




ミスコンなんて出たら、Aが注目されちゃうだろ？




そんなの、俺が嫌だし。




そんなことを考えていると




「…どうしても、ダメ？」




目の前の女の子が、上目使いで、見てくる。




これ、普通の男なら、一発で落ちていただろう。




けれど、俺には




豹牙)「悪いが、君の気持には答えられない」




効くはずもない。




「…なんでよ…」



本人もその自覚があるらしく、今度は涙さえ浮かべてくる。




豹牙)「…はぁ…」




僕は、彼女に、気が付かれないように、そっと、溜息をついた。

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