GUILTY for 6 (ページ26)

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彼女が話してくれたのは、現地の男性に
必要以上なボディタッチをされ危険な目に合うところだった、という何とも卑劣な事だった。

「……なんでもっと早く言ってくれなかったん、」

「……ごめん、准くんに迷惑かけちゃいけないと思っ」

「……迷惑なんかじゃない、1人で抱え込む方がよっぽど迷惑。Aには俺が居るから。信じてや」

「……准くんっ、、ごめん私…っ」

「……もー、泣くなって～笑慰められないやん笑」

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『＿＿＿で、局地的な大雨が降り続けています』

ニュースで流れた都市の場所＿Aが居る場所。

「＿A、」

雨が苦手な彼女がたった1人で、知らない土地に
居ることを思うとこっちが苦しい気持ちになる。

あんなに華奢で小さい身体が雨に打たれているかも
しれない、雨に怯えているかもしれない。

どうかAが雨に打たれていませんように、
雨に怯えていませんように、

俺に今出来ることはそれを願うだけ

～

「……何かね、最近ずっと雨降ってて夜も降ってるんだけど不思議と怖くないんだよね」

「……え、珍しいじゃんどうしたの？」

「……准くんが傍に居るような気がしてさ、
居ないのに居る気がするのだからかも」

「……おぉ、そっかなら良かった。ニュースになってるくらいだから心配やったんやけどビクビクしてないなら安心したわ」

「……過保護にも程があるから？笑
てか、准くん何食べてるの？」

「……パイナップル。ほら日本のも黄色いで？」

「……ふふっ笑同じ物食べてると遠くにいても、
ちゃんと同じ時に生きてる！って感じする」

「……そうだね、」

パイナップルを食べている時は、
彼女の揺れる髪、日差しの中に透ける目の色、
甘い果実のような笑顔もすぐ傍にあるように思い出せる

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fin.

motif｜PINEAPPLE