GUILTY for 6 (ページ13)

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「…快くん、顔上げて？」

顔を上げると、また彼女は見たこともない
悲しい顔をしていた。

そして、悲しい顔をして首を振り

「快くん、気持ちはすごい嬉しい。有難う。
…でも快くんの気持ちには私じゃ答えられない」

「…それでも、それでも俺はAちゃんの傍に
居続けたい。どれだけ迷惑がられても
邪魔者扱いされてもいい、だから＿＿」

俺たちは悩みに悩んで、籍は入れずに
“事実婚”という形をとる事にした。

それがこれからのお互いの為といい。

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「じゃあ快くん行ってくるね」

「本当に1人でだいじょぶ？心配なら送ってくよ？」

「ううん、大丈夫。それだと快くんが大丈夫じゃなくなるでしょ」

「何かあったらすぐ連絡して？あぁ、あと
帰る時もね？帰る時は迎え行けると思うし！
あとはー…」

「もう分かったから！笑行ってくるね、」

今日はAちゃんの定期検診の日。

いつもだったら俺も病院まで着いていくけど
用事があって、今日は行けないからAちゃんが
1人で行く事になっている。

『行ってくるね』

そう彼女は笑顔で俺に言って、家を出た。

『ただいま』

そうやって笑顔で家に帰ってくる貴女を見れるのが
当たり前だと思っていた

だけど、それは俺の想像に過ぎなかった。

Aちゃんの容態が急変したのだ。

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