GUILTY for 6 (ページ12)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:20,384 hit

．ページ12

．
．
．

社会人になり、三年目。

互いに仕事も安定して、充実もしてきた。

そんなある日、運命の歯車は突然狂い始める。

「ねぇ快くん、？話があるの」

「ん？どうした？」

「私さ、癌なった」

「…え？笑ちょっとぉやめてよいきなり～
なんて言った？もっかい言って？」

「…癌、なった」

彼女から聞き馴染みのない言葉

「…嘘でしょ？ねぇ、嘘でしょ」

そんな問いに君は見たこともない悲しい顔をして、

「ごめん、ごめんね快くん…」

ただその一言を呟くだけだった。

．

あれから

「こうやって言ったは言ったけど、私は変わらずに
私で居るから、快くんも変わらずに居て」

という彼女との約束を交わした。

だから、俺は＿“変わらずに居て”と言われた
俺は今日、俺の話をする

「Aちゃん？話したい事あるんだけどさ」

「どうしたの快くん急にピリッとしちゃって？」

「…正直、俺 Aちゃんの異変とか全然気付かなかったのね？
もう5年とか6年の付き合いになるってのに、これでもちゃんとAちゃんの彼氏で居ていいのかなって思っちゃったわけ」

真剣な眼差しで俺を見続けるAちゃん。

「…でもここで男・井ノ原、くたばるわけには
いかない！とも思ったのね。
だから今日はくたばるわけにはいかないと思った
男・井ノ原からの話聞いてほしいんだ。」

「俺、何があってもAちゃんの傍に居続けたい。
だし、Aちゃんも俺の傍に居続けて欲しい。
…Aさん、俺と結婚してくれませんか。」

．