Euphoria (ページ20)

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Aはチラっとまだ少しだけ残ってる赤ワインボトルを見る

『一人であそこまで飲んだんだね。ごめんね、付き合えず寝ちゃって。しかもベッド占領しちゃって』

さっきまでプンプンしてはAは、素直な態度に謝る
ジョングクは口に手を押さえる

可愛い…

「だ、大丈夫！俺はどこでも寝れるから！ソファーだってぐっすり寝れるから」

ジョングクは嘘をつく

『ホントに？』

「うん！」

少しの時間二人の間に沈黙が流れる

『…お邪魔しました！私行くね？』

「え？まだ５時とかだよ？外まだ暗いですよ」

『またメンバーが起こしにきそうだからその前に帰らないと！』

Aはハンガーに掛けていた上着の方へ行こうとする

「待って！」

ジョングクは立ってAの腕を掴む

「Aと話がしたいんだ」

『話なら昨日たくさんしたじゃんw』

Aは顔を上げてジョングクを見る
またニヤニヤ顔でワガママを言ってるんだと思った

でもそこには真剣な顔のジョングクがいた

「そういう話じゃなくて…とりあえず座ってください」

ジョングクはAをソファーの隣に座らせた

『？』

「A…俺は韓国でAは日本にいるじゃん？なかなか会えないし、今日みたいに気軽に飲んで楽しむこともできない」

真剣なトーンで話すジョングクにAは黙って話を聞く

「でも俺、またこうやってAと会いたい。すごく楽しかったんだ」

ジョングクはAの手を取る

『！！！』

「A…俺はまたAに会いに来る。Aは？俺に会いたい？」

『…』

突然のジョングクの言葉に声が出なかった

ジョングクの真っ直ぐな瞳はお得意の冗談を言ってるようには見えない

ジョングクが私にそう思ってくれたのが嬉しい
率直にそう思った

私も会いたい
ジョングクとまたこうやって会えるものなら会いたい

『うん…できるなら、私もまたこうやって会いたい』

なかなかこうやって
素直な気持ちを言うのが苦手だ

でも言葉にした瞬間
ジョングクが嬉しそうに笑ったのを見て
ホッとした

私の言葉で笑ってくれるって、こんなに嬉しい気持ちになるんだ…

その瞬間

ピンポーンピンポーーン！！

「ジョングガー！！」

微笑み合ってた二人の手は瞬時に離された