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仕事に追われる日々、相変わらず煙草は辞められない。
てつやが写真のあの子に熱心なのか私はてつやに急に呼び出される事がなくなった。
本当勝手なやつ。清々した。
だって自由な時間、あいつに呼び出されるかもと心配する必要も無くなって毎日楽しいし。
…なんて嘘。
やっぱり私はてつやの特別になれないんだって一人で勝手に傷ついてる。
ムカつく。本当なんなのよ、あいつ。
優しいくせに一向に私の気持ちに気づかないなんて寧ろわざとなのか?
そんな私を慰めてくれる奴がいるわけもなく一人寂しく煙草の煙吐き出した時、丁度携帯が鳴り見れば電話。
「なに?」
「今から来い」
「どこに、っておい…切るなっ…はあ…?」
でも、送ってきた人物は勿論てつやではなくて、メガネのあいつ。
早々に電話を切ったかと思えば地図が送られてきていて。…ここに来いってか。
無視しようとしたけど後々の事を考え私は仕方なく家を出る準備を始めた。
「行くぞ」
「ちょっ、どこに」
私を呼び出したのはてつやではなくちびメガネ(虫眼鏡)だった。
到着した私を見つけ早々に歩き出すざわを追いかけ歩く。
毎回思うけどなんでこんな勝手な奴に彼女が居るのか。マジで理解できん。
文句を心の中で垂れ流しているとざわが突然立ち止まるものだからぶつかった。
ざわよりもデカいからそんなダメージないけど抗議しようとすれば私の言葉を遮りざわが指をさした。
は…?
そこにはてつやとこの前の写真の女の子がいた。
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作者名:heaven | 作成日時:2020年4月10日 1時