幼なじみ、それ以上は…？ (ページ14)

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『泣いてない…』

『嘘、泣いてるじゃん。なんかあった？』

心配してる風なてつやにイライラが増して行く。

『泣いてないって…』

『どした？まじでAらしくないよ？』

てつやのせいだよ、全部。

『大丈夫だから』

『…そっか…なんかあったら言えよ？俺ら親友『…っるさい』』

もう限界だった。

『…ぇ？』

『親友なんかじゃないじゃん！ただのせフレじゃん！』

『ただのせフレの私の事なんてどうでもいいんでしょ、泣いてたら何？心配してるつもり？抱きたいから優しいフリしてんの？』

溜めすぎた思いはどうにも制御できなくて、嗚咽とともにどんどん溢れ出る。

『いつも自分の都合で私を呼び出してっ、私以外の女を何人も投影して抱いて…私はてつやだけずっと想い続けてたのに…一度でも私を見てくれたことあった？一度でも私がてつやの事好きなんじゃないかとか考えた事なかった？ずっと好きだったのが馬鹿みたい…っ』

『A…俺…』

『もう何も聞きたくない！電話もかけてこないで、大っ嫌い！』

ついに言ってしまった。

そのまま一方的に電話を切ってベッドに突っ伏した私は暫く涙が止まらなかった。