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「撮影だったんだね」
「うん」
夢のようだ。
私の小さな願いは叶い、今私と金澤先生は駅から少し離れた小さなバーに居る。
彼がまだ私と同僚だった頃、一度だけ二人で呑みに行った事はあるけれど、それっきりだから少し緊張してしまう。
「新しい仕事、上手く行ってるんだね」
「まあまあだよ」
「金澤先生、人気者でビックリした」
本当に。
ここに来る道のりで金澤先生は何度か女の子達に声をかけられていて、想像以上の人気に少し驚いた。
「それに、名前も」
「虫だからね」
それに、正直youtubeを普段見る事がないからあまり知らなかったけれど金澤先生の名前が虫眼鏡だなんて。
真面目な彼がそんな名前で活動しているのは少し面白いと思った。
「ふふっ…でも似合ってる」
「…ありがとう」
少し微笑んだ彼にそれだけで嬉しくなってしまう私だったけれど、彼と目が合うと金澤先生はスッと笑顔を消してしまった。
そうだよね、私からにげたんだから。
それなのに私は彼への気持ちを忘れられていないのだ。
「Aってさ」
それを見透かすような金澤先生の視線。
「俺の事まだ好きな訳ないよね？」
そんな言い方されたら、私は…。
「ぅ、うん…やだな、恥ずかしい事思い出しちゃったな」
そう言うことしか出来ないよ。
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heaven(プロフ) - Mrs.ぱんぷきんさん» コメントありがとうございます。あまり虫さんとのシーン少なかったのでどうかなと思ったんですが素敵なご感想頂きとても嬉しいです！ありがとうございます。 (2020年4月12日 20時) (
レス) id: 3bd3245a05 (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - 完結おめでとうございます！まさかの最後でした…。すごく面白くて、とても深いなと感じました！素敵な作品をありがとうございました！ (2020年4月12日 7時) (レス) id: 534e341e06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：heaven | 作成日時：2020年4月4日 9時
