月明かりの下聞こえる音色 (ページ7)

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一章3話ページ7

私「あのー・・・」

信之「から、お前たちいい加減にしないか！彼女が困ってるだろう？」

佐助「だってこいつが俺のことを猿って馬鹿にしてきたんですよ！」

才蔵「本当のことを言っただけじゃないか。それに彼女ら俺の方がいいに決まってるだろう！」

佐助「なんだと！」

信之「いい加減にしないか！見苦しいところを見せてしまってすまない。」

私「いえ、元はと言えば私が悪いんですから」

幸村「ははは。でも本当に誰が彼女をおぶって城まで戻ろうか？」

信之「幸村がおぶっていけばいいんじゃないか？」

幸村「おっ俺？なんで？」

信之「幸村が見つけたんだから最後まで責任を取るべきだろ？」

幸村「別に俺はいいけど。君はそれでいい？」

私「私は別に・・・。」

信之「それじゃあ、急いで帰ろう！」

幸村「じゃあ乗って。」

私「本当にすみません・・・。」

幸村「そんなに謝らなくていいんだよ？ここは
俺たちの領地だからこのの領地の人を助
けるのは当たり前だよ」
そう言って笑う幸村さん。

私(どうしてこの人はこんなに誰にでも優しく
できるんだろう？)

幸村「だから君は笑ってたらいいと思うよ。」

私「ありがとうございます。」

幸村「そういえば、年も近いんだし敬語じゃなくていいよ。名前も幸村でいいし。その
代わり俺も葵って呼ぶからさ。」

私「そんな急には・・・。でも、ありがとう
幸村」ニコッ

幸村「っこちらこそ。よろしく葵！」
(可愛い！)

～数分後～

幸村「ついたよ。ここが俺たちの城だよ。」

私「わぁーすごい。こんなに実用的なお城初め
て見た！さすがだなー。」