月明かりの下聞こえる音色 (ページ5)

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一章1話ページ5

私「いたた・・・。あれ？森の中・・・？ここは一体？」

？「グォオーーー」
ドスン、ドスンと足音がしてみたこともない生き物がこっちに向かってくる。

私「な、何あれ。と、とにかく逃げなきゃ！」

無我夢中で森の中を走った。

私「はぁ、はぁ。ここまでくれば大丈夫かな」
そう思ったのもつかの間

？「グォオーー」

またあの化け物がきて鋭い爪を振り下ろす

私「い、いや！」

とっさに避けるが腕にかすって血が落ちる。
それでも諦めずに懐に入れていた短刀を取り出し化け物に向かって投げる。見事方に命中し化け物の動きが鈍る

私「今のうちに！」
急いで走り出す。

私「あっ！」
思いっきり足をがなってしまった。

私「いたっ、どうしよう・・・」
痛さに顔をしかめているとまたあの化け物が出てきて爪を振り上げる

私(相当怒ってるよねアレ。もうダメだ)
そう思ってぎゅっと目を瞑る

私(でも生きていたって何も楽しくない。いっそここで死んだほうがいいかも。)

そう思うとだいぶ落ち着いた

私(もういいや)

？「はぁぁーー！」

ザシュ

私(えっ？)

？「君、大丈夫？じゃなさそうだね・・・」
その人は私の腕を見てすごく心配そうな顔をする。

私「あっ、いえそんなたいした傷じゃ」
その時どこからともなく何人かの声が聞こえた

？１「おーい、幸村ーどこだー？」

？２「こっちから血の匂いがするよ」

幸村？「兄ちゃん！佐助！こっちだ！」

？３「あっ信之様いましたよ」

？４「幸村！大丈夫か？」

幸村？「俺は大丈夫。それよりこの子が・・」

？４「大丈夫かい？今手当てするから。」
焦げ茶色の髪の優しそうな人？が素早く止血して包帯を巻いてくれた。

私「ありがとうございます。その・・・」