月明かりの下聞こえる音色 (ページ12)

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二章2話ページ12

幸村「このくらいの傷なら大丈夫！」

そう言ってまた笑う幸村。

私(大丈夫な訳がない。いくらなんでもこのままじゃ本当に！)

信之「とりあえず小屋で手当てをしよう。俺の方に捕まって。君も来てくれ。」

私「はい。」

小屋に着くと

信之「包帯を取って来てくれ！血が止まらない。」

私「信之さん私に何かできること、ないですか？なんでもいいんです。役にたてるなら！」

信之「・・・ないことはないんだが・・・。これは副大将としてではなく幸村の兄として頼む！」

私「なんでもどうぞ。」

幸村「兄ちゃん・・・まさか！」

信之「見ての通り俺たちは普通の人間ではない。俺たちは月牙族は人の血を飲むことで回復が早くなる。」

私「それじゃあ幸村は私の血を飲めば助かると言うことですか？それなら」

幸村「ダメだ！それはさせられない。」

私「いいんです。元はと言えば私が悪いんですから。だからお願いします！飲んでください。このまま幸村が苦しんでいるところを見たくないの！」

信之「葵もこう言ってるんだ。早く決心したらどうだ？俺は佐助たちのところに行ってくる。あとはお前と君に任せるよ。」

私「幸村！お願い！」