43皿目 ページ47
幸平｢んな事ねぇよ｣
いつもの飄々とした
雰囲気は相変わらずだけどその中にしっかりとした
というよりも ちゃんとした思いを
笑顔のまま言った
幸平｢田所が素材集めてくれなきゃ あの品は
できなかったし 調理もバッチリこなしてた
じゃねーか！｣
そう幸平君が自信満々な様子でいえば
涼子ちゃんも
榊｢そうよ 恵はやればできる子だもの
もっと自信を持って！｣
とエールを飛ばしていた
私も恵ちゃんに近ずき
貴方｢わたしも 恵ちゃんの実力だと思うよ
恵ちゃんがいつも頑張ってるの…私見てきたし
すごいと…思うな｣
と手を取りギュッと力強く握っては
はにかみ笑顔を見せながらに告げた
田所｢Aちゃん… うん…！｣
希望に満ちたその笑顔は何よりも美しく
儚いものだと思った
貴方｢…眩しいなぁ｣
伊武崎｢…？どうした｣
貴方｢！‥なんでもないっ｣
聞こえたのかと思い肩を揺らしては
椅子に座っている伊武崎君に対して
にひひと誤魔化し気味に笑った
妙に静かで嫌になる森や風 また施設の中
淡々と調理器具同士があたり織り成す
金属音と炎が燃える音
冷えきった調理室
この寒さは冷房のせいなのかはたまた
この張り詰めるような
心の芯から冷えきってしまうような
空気を出している
彼
のせいなのか
｢
冷たく切り離されたその言葉は
少女の心を凍り尽くす事など容易であり
何とも率直かつ無慈悲な英断であった
少女は肩を震わせ腕を伝い手を震わせ
持っていたトレイを震わせた
立ち尽くしそして 白く透明な肌を伝い
涙が零れ落ちた
田所 恵 退学
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46猫(プロフ) - 更新、待ってましたー！！ また楽しく読ませていただきます(^^)/ (2018年8月3日 10時) (
レス) id: 077adc2573 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - 葉山、ｷﾀｰ!щ(゜▽゜щ) キュンキュンし過ぎて天に召されそうです…(゜ー゜) (2018年4月28日 20時) (レス) id: 077adc2573 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - ｷﾀｰ!щ(゜▽゜щ) ニヤニヤしながら堪能させていただきました。 (2018年4月26日 20時) (レス) id: 077adc2573 (このIDを非表示/違反報告)
黒いぬ。(プロフ) - 46猫さん» ありがとうございます(*^^*) (2018年4月26日 20時) (レス) id: 928b2c1214 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - 面白いです！ 頑張ってください！ (2018年4月23日 23時) (レス) id: 077adc2573 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒いぬ。 | 作成日時：2018年1月6日 12時
