41皿目 ページ45
もたれかかった首に
葉山君の息がかかる
くすぐったくて少し
身震いをしてしまう
目をキュッと閉じてから見開いて
後ろを振り向けば葉山君の顔が近くにあり
思わず息を呑む
葉山｢っと、悪い｣
なんの悪びれる様子もなく私をぱっと離した
顔色一つ変えない当たり慣れてる…のかな？
貴方｢あっ、そのあ…… ありがとぉ！！｣
…変な間が流れる
お礼はちゃんとした方がいいと思って
大きな声を出した
さっきしたお礼 小さかったなー…って
おもってたから 大きな声を出した
そしたら自分でも驚くくらいの大きな声が出た
貴方｢えっと！！そ、その！｣
誤解 というか変な空気をどうにかしなきゃ
私が手を上げわたわたとしていると
葉山君が口元に手をやりながら
震えてるのがわかる
お、怒ってる…！？
葉山｢…っふ なんだ ちゃんと出んだな 声｣
…笑ってる？
予想外の反応に戸惑う反面
笑ってる顔が意外にも幼くて可愛らしい
なんて思ってしまい 目をそらしてしまう
貴方｢わ、笑わなくてもいいじゃん｣
むくれながらにそう言うけど葉山君は未だに
笑ったままだ
沈黙よりはマシ…だけど
なんか…はずかしい、な
貴方｢じ、じゃあ…私行くから！｣
葉山｢おう こけんなよ｣
笑い終えたのか腕を組み
優しい顔をしながら私の方を見た
廊下へと続く扉についてからハッと思い出した
…私名前言ってない
貴方｢あ、あの！葉山君っ！｣
葉山｢…？｣
部屋からひょこりと顔を出しては不思議そうに
こちらを見る
貴方｢私の…っ名前！白雪Aっていうの
今日はほんとにありがとう ま、またね！！｣
精一杯の声で葉山君にそう言っては部屋を後にした
葉山｢…知ってる｣
なんて 葉山君の声なんてきこえないまま
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 421人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
46猫(プロフ) - 更新、待ってましたー！！ また楽しく読ませていただきます(^^)/ (2018年8月3日 10時) (
レス) id: 077adc2573 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - 葉山、ｷﾀｰ!щ(゜▽゜щ) キュンキュンし過ぎて天に召されそうです…(゜ー゜) (2018年4月28日 20時) (レス) id: 077adc2573 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - ｷﾀｰ!щ(゜▽゜щ) ニヤニヤしながら堪能させていただきました。 (2018年4月26日 20時) (レス) id: 077adc2573 (このIDを非表示/違反報告)
黒いぬ。(プロフ) - 46猫さん» ありがとうございます(*^^*) (2018年4月26日 20時) (レス) id: 928b2c1214 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - 面白いです！ 頑張ってください！ (2018年4月23日 23時) (レス) id: 077adc2573 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒いぬ。 | 作成日時：2018年1月6日 12時
