18皿目 ページ21
貴方｢ふぁー…
あったかかったぁ｣
ホカホカと体が火照り
体の節々が赤く染められていて
少し熱を帯びている
春とはいえ寮内には窓の空いてる部屋があるのか
少し突き抜けるような風が私の肌に当たる
♪〜♪
首に回したタオルで顔を拭きながら
歩いていると
自分のケータイが鳴り機会特有の
均一に訪れるバイブレーションが私の手の中で
揺れた
貴方｢えっと…誰からだろう？｣
パスワードを入れ連絡を見ようとLINEを開いた
そこには意外な人物の名前があった
貴方｢あり…す…ちゃん？｣
私のケータイの通知画面に出てきたのは
薙切アリス
えりなちゃんの従姉妹だ
【はーいっ♡A！久しぶりねっ
えりなのケータイからあなたの名前をみつけて
勝手に登録しちゃったわ♪
リョー君の連絡先も渡しておくわねっ！
また絶対会って料理をし合いましょう！
ではごめんあそばせ♪】
長い長い文の後に
黒木場くんの連絡先が乗っていた
【連絡追加ありがとう！
勝手にしちゃったんだね^^;
是非！料理しようね〜 またね♪】
私はアリスちゃんに簡単に返信を
しては文に乗っていた連絡先を追加した
【アリスちゃんからLINEを渡されたよ
よろしくお願いしますっ！】
黒木場君にも簡単に返事を返しては
壁に寄りかかり くすりと笑みを零した
♪〜♪
すぐに返信が来て驚いた
思わずケータイを落としてしまいそうになった…
【白雪、よろしく】
黒木場君からだ
淡白で簡単なその内容
その内容だけで私の事を喜ばせるのは簡単で
私の心は少しほっこりした
静かに流れる時間を感じ気をそらす…と言うよりも
おもむろに窓から空を見上げ月を見つめた
月はどこか影をもっていて
艶めかしく甘美なその光に
私の黒く短い髪の毛、青い瞳が照らされ
輝きを帯びた
美しい月だが唯一無二の存在で
ただ1人のように見え
どこか寂しそうにも見える
その存在がほんの少し自分と重なるところが
あるような気がしなくもなくて
目が離せなくなっていた
『天才は違う』
そう言われてきた事を嫌でも思い出した
貴方｢…そんなことないのになぁ｣
呟けば何故か分からないが一粒の涙が頬を
伝った
｢…なにがあったんだい？｣
ああ…もう嫌だ
今は人に会いたくないのに、心配かけたくないのに
こういう時にこの人は私のそばに現れる
貴方｢…いっし…き先輩…｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 421人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
46猫(プロフ) - 更新、待ってましたー！！ また楽しく読ませていただきます(^^)/ (2018年8月3日 10時) (
レス) id: 077adc2573 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - 葉山、ｷﾀｰ!щ(゜▽゜щ) キュンキュンし過ぎて天に召されそうです…(゜ー゜) (2018年4月28日 20時) (レス) id: 077adc2573 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - ｷﾀｰ!щ(゜▽゜щ) ニヤニヤしながら堪能させていただきました。 (2018年4月26日 20時) (レス) id: 077adc2573 (このIDを非表示/違反報告)
黒いぬ。(プロフ) - 46猫さん» ありがとうございます(*^^*) (2018年4月26日 20時) (レス) id: 928b2c1214 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - 面白いです！ 頑張ってください！ (2018年4月23日 23時) (レス) id: 077adc2573 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒いぬ。 | 作成日時：2018年1月6日 12時
