よくわかってる。 ページ35
キュヒョナが体を起こしてソファに座り直す。
わたしも起き上がって、
ボサボサになってる髪と少し乱れた服を直す。
「……(汗)」
戸惑う二人…。
隣のキュヒョナがもぞっと動いた…
と思ったらすぐ目の前にいた…。
「……」
見えなくなるまで近くなって、
自然に目を閉じたらまた…キス…。
名残惜しく離れた唇…。
だけど体はまた引き寄せられて、
すっぽり…キュヒョナの腕の中にいた…。
さっきとは逆で、抱きしめてるわたしの髪に
優しく触れて、優しく撫でる…。
わたしの首筋に顔を埋めながら…。
「…(汗)」
思わず、わたしも自分の両腕をキュヒョナの背中に回した…。
KH「……」
「……」
KH「多分…ヌナのことは一生忘れない…」
「……」
顔を見ようと思ったら、キュヒョナがそれを
拒んだ。
KH「…この先…これから先、もし…仮に誰かを
好きになっても…それでも、ヌナのこと忘れない…」
「……」
好きに…なるんだ。
KH「……誰かを好きになれるなんて思わないし、
考えたくもないけど…。これから先も、
今みたいに…関係なく知らない顔して暮らして行くって…考えただけで…苦しすぎるけど……」
キュヒョナの声が詰まった…。
KH「…でももし、万が一そんなことが起こっても…オレは絶対1日に2回はヌナのこと思い出すよ…」
「…なんで2回…？(笑)」
KH「……わかんない…。多分もっと…。」
「…(笑)」
KH「楽しいことがあったら、「ぁあ、ヌナならこう喜ぶんだろうなぁ」とか、辛いことがあったら、「ヌナならこう言うんだろうなぁ…」とか、ヌナが好きな食べ物を見ても、ヌナが嫌いな食べ物を見ても、ヌナが好きそうだな…って言う映画を見た時も、ヌナに似合いそうな服を見ても…」
「……」
KH「ヌナと通った道を通った時も、今日も元気かなぁ…、泣いてないかなぁ…とか…」
「……」
KH「クリスマスケーキ見ても、人参見ても……」
「……」
KH「どこにいても、何してても…いつだって思い出すんだよ……(泣)」
「……」
胸の奥がつかえて痛い。
泣きそうになるのをぐっと堪える。
わたしだってきっとおんなじ。
同じ時間と思い出を持ってるわたしたちは
きっと同じ様なポイントでお互いのことを
思い出す。
離れたくても離れられないことは
わたしだって…痛いくらいよくわかってる…。
でも…それでも、お互い上手にやれないことも…。
それも、わたしの方が痛いくらい…。
よくわかってる…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 862人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ally(プロフ) - し大好きなお話です、ギュとヌナが色々あったけどまた戻れてよかった(*´∀｀)梨子さんおつかれさまでした、ありがとうございました(^人^) (2016年10月18日 10時) (
レス) id: f3315582c7 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - 感想を、すごくすごく感想をお伝えしたいのですが、だめでした。言葉に出来ませんでした。すごくすごく大好きなお話で、読んでてすごく辛かったけど、本当に大好きなお話でした。ありがとうございました。涙 (2016年10月18日 3時) (レス) id: 7810b28ece (このIDを非表示/違反報告)
みみもも(プロフ) - またくっついてよかった〜！！ありがとうございます^^ (2016年10月17日 17時) (レス) id: 4279d10aea (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - やっとぎゅちゃんの安らぐ場所、ヌナの安らぐ場所を確保しましたね（≧∇≦） (2016年10月17日 16時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - 梨子さん、更新ありがとございます。ずっと待ってました。この二人が大好きで、幸せになってほしいです。続きも楽しみにしてます。 (2016年6月6日 6時) (レス) id: 705b795401 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
