着信。 ページ27
まだ終わらないミヌを残して、
先に家に帰って連絡を待つ…。
今日、ミヌと話したからこの先がどう…
とかあるわけではないけれど、
心地良い温度の中でふわふわしてサラサラ流される自分を止めなくちゃ。
部屋でぽつりと待ってたら、
ケータイが震えた。
当然のようにミヌだ…と思ってテーブルの上のケータイに手を伸ばしたら
『着信 キュヒョナ』
で、心臓がギュッてした。
「………」
タイミング…。
「………」
手の中で静かに震えるケータイの画面をじーっと見つめてしまう…。
『着信 キュヒョナ』
「………」
迷ってるのか、ただ、ボタンひとつ押せずにじっと固まっている間に
『不在着信 キュヒョナ』
に変わって震えが止まった。
「………」
ホッとしたような、
引っかかるような…。
こーゆータイミングにも、
こじ付けみたいにやっぱり「運命」なんじゃないかなぁ…とか、
わたしたちはきっと、
なんだかんだ切っても切っても切れない糸で結ばれているのかもしれない…とか馬鹿な事を思って、
運命だったら…、
結ばれてたらこんなことにはならないってって、冷たく自分におしえてあげる。
『着信 キュヒョナ』
またキュヒョナの名前と、同時に震えるケータイ。
「はぃ。」
KH「…ぁ…ごめん…(汗)今…大丈夫…？」
「……ぅん」
KH「…外？」
「…ぅぅん…家…。」
KH「……ごはん食べた…？」
「…食べてない…けど…(汗)」
けど…(汗)。
KH「……お腹…空いてない…？」
「…んー…(汗)」
KH「…どっか出掛けるの…？」
「ぅん…。ごめん…」
KH「ぅぅん…＾＾…遅くなる？」
「…ぅー…ん…」
KH「………」
「多分……」
KH「…そっか…。」
「……(汗)」
KH「………」
「……(汗)」
KH「…ヌナ明日休み…だよね…？」
「…ぅん」
KH「…今日…遅くてもいいから…連絡…して…？」
「……。」
KH「何時でも待ってるから、帰って来たら…でもいーし、どっかヌナ迎えに行ってもいいから…」
「……。」
KH「……もし…ヌナが嫌じゃなかったら……。」
「…今日じゃなきゃ…だめ…？(汗)」
KH「……ぃゃ…。だめ…じゃない…けど…」
「………」
KH「いつなら…いい…？」
「んー……わからない…。」
KH「……ぁー…(汗)」
「なんで…」
KH「………」
「タイミングおかしいよ…」
KH「………(汗)」
多分…電話の向こうで戸惑って慌ててるんだろうな…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 862人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ally(プロフ) - し大好きなお話です、ギュとヌナが色々あったけどまた戻れてよかった(*´∀｀)梨子さんおつかれさまでした、ありがとうございました(^人^) (2016年10月18日 10時) (
レス) id: f3315582c7 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - 感想を、すごくすごく感想をお伝えしたいのですが、だめでした。言葉に出来ませんでした。すごくすごく大好きなお話で、読んでてすごく辛かったけど、本当に大好きなお話でした。ありがとうございました。涙 (2016年10月18日 3時) (レス) id: 7810b28ece (このIDを非表示/違反報告)
みみもも(プロフ) - またくっついてよかった〜！！ありがとうございます^^ (2016年10月17日 17時) (レス) id: 4279d10aea (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - やっとぎゅちゃんの安らぐ場所、ヌナの安らぐ場所を確保しましたね（≧∇≦） (2016年10月17日 16時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - 梨子さん、更新ありがとございます。ずっと待ってました。この二人が大好きで、幸せになってほしいです。続きも楽しみにしてます。 (2016年6月6日 6時) (レス) id: 705b795401 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
