レ モ ン ページ6
「みゃーさかぁぁぁぁぁぁ」
「なんだよ、みゃーさかって............」
こんにちは、陸部マネのAです。 実、実は。ここにいる宮坂了さんのカノジョなのですが............
「風丸さん風丸さんってぇー............」
カノジョな の に!!
ぜぇんぜんかまってくれないんですよ!!
いつも風丸さんを見かけては磁石見たいにぴとって............
「あはー落ち着いてよ」
「やだっ」
これが落ち着いていられますかって。
折角付き合えて嬉しかったのに............、てぇ繋ぐことだってしてないんだよ!?
付き合って1ヶ月なのに。
「んー・・・」
「べぇーっだ!!」
宮坂が困ってるとか知らないもん、宮坂が悪いんだもん。
私に全然構ってくれないから。だからわたしだって構わないもん!!
「あはー、A。
目をつぶってみてよ、いいことが起こるからさ
」
「つ、つぶってやらないからね」
とか反抗しつつ、目をつぶる。
「んじゃ、あけないでねー」
ふーんだ、全然構ってくれない相手のことなんて聞くもんですか。
「あけてや───んっ」
----ﾁｭ。
短いリップ音。
目を開けたとき見えたのは、頬を赤く染めた宮坂の顔。
「な、な」
なにをしたか理解したと同時に、顔が熱くなっていく。
口にまだあの感覚が残ってる。
「あはは、顔真っ赤だよ？」
「み、宮坂のばかぁぁぁぁぁ!!
もう知らないんだからねっ」
初キスなのに、突然って。
そりゃおこりたくもなるでしょう!?
「あ、スポドリよろしくねー」
「知るかぁぁぁぁ」
確かに嬉しかったけど............
もう知らないんだから!!
───ファーストキスはレモン味。
続く
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作者名：猫子 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2013年10月17日 20時
