きゃんでぃー【イナイレ/イナGO】 (ページ5)

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しおさいだーページ5

今日で最後。もう雷門にはこれないのかなぁ

夏の暑さは変わらないけど、君たちの絆の熱ささどんどん熱くなっていく。

もう、あつくるしいくなるくらいかな、なんて。

その絆のなかに私ははいってますか

はいれてますか

聞きたいけど何かが壊れてしまいそうでなにもできない

「あつい...........」

顔を伝う雫は、汗だ

視界がぼやけているのは暑さのせいだ

全部、全部、夏のせいで暑さのせいで

泣いてる訳じゃない、絶対

「おい」

「うぁっ!?」

頬に冷たいなにかがあたる。

「ん。

水分補給しないとバテるぞ」

「...........びっくりしたじゃん」

「飲み物持っていてやったんだ、感謝しろ」

「はいはい、ありがとうございます風丸さまぁーー」

ﾁｬﾌﾟﾝ

水が揺れるおとしか聞こえない

「・・・・・・」

「...........ねぇ風丸くん、今はさこんなに暑くてもいつかは冬がくるんだよね」

「当たり前じゃん」

私とサッカー部との絆も、いつかは冷めてしまうのか

「寒く、なっちゃう...........よね」

きっと、きっと────

凍えついてしまうよね

「寒くなるに決まってんだろ、何を今さら」

「そう、だよね。

ごめんねこんなこと聞いて───」

「でも、夏はまたくる。

来年も、再来年もさ」

「............ぁ────」

そう、そうだよ

が何度冬が来ても

同等に夏も何度もくる

そんな当たり前のこと、なんで気付かなかったかな

「それに、おれはこの暑さを忘れないし」

夏にきらめく君の笑顔

「私も、忘れない──」

暑さも

熱さも。

「ねぇ風丸くん、伝えたいことがあるんだ」

全てが夏に溶けてしまうその前に

しゅわりはじけるこの鼓動

サイダーみたいだ

「なんだ?」

「あのさ、

好き─────」

心に広がる塩味も

しゅわりはじけたこの気持ちも

全てあつさのせいにして

夏は過ぎてく

「＿＿＿」

でも夏は、何度だってくるんだよ

それに、この夏は、忘れない───

いつまでも。