きゃんでぃー【イナイレ/イナGO】 (ページ3)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:397 hit

しおさいだーページ3

水色。

しゅわり弾けた、あの夏。

初めての気持ちを見つけました。

「風丸くんッ」

「あぁAか」

ひかる汗、風になびくシャツ、あぁ夏が来たと実感する。

「おつかれさま!はい、タオル」

ふわりとおひさまみたいな香り香るタオルを渡す。

「ありがとな」

「どいたまー」

何気ない会話、こんな会話でも出来るのはあと数回だけ。

残り期限はあと三日、なんだよ。

誰にも言わない、ううん言えないまま時間は経っていって残りあと少し。

「夏休みあと三日かー」

柔軟剤の香りに包まれた風丸くんは、名残惜しいとでも言うかのように呟く。

あと三日か。

「...........そうだね、部活あと三日でおわっちゃうなー」

夏の終わりや、君との終わり。

三日後が最後なんだね。

「なにいってんだよ、夏は終わっても秋が来て部活あるだろ」

「んー・・・」

そうだね、でもこの町で秋は過ごせない。

いいたい、けどいえない。

いってしまったら壊れてしまいそうで、怖くて怖くて。

「バカだなー」

「バカじゃないしー」

だって、本当のことだから。

あと三日でマネもやめて学校とお別れだから、さ。

「Aさん、ちょっといいかしら」

「夏未ちゃん...........？

うんいいよ」

たぶんこのことなんだろうなぁ、本当は嫌だ。