255話 ページ36
ジェルside
母さんが死んだ、
そう自覚したのは、管が外されて、顔に白い布がかかった姿を見た時だった
もう外は暗くて、死んでから半日経っていた
ジ「母さん、俺まだ母さんとやりたいこといっぱいあるんやで、?それに、まだ俺卒業式見てもらってへんよ、」
『…』
問いかけてもやっぱり返事はなくて
呼吸したら動くはずのお腹や胸元もぴったり止まってる、
みんな、怖いから来れないって
だからせめて、せめて俺だけでも会っておきたい
ジ「ずるいで、兄ちゃん達だけ卒業式見てもらって、俺やなーくんやって卒業おめでとうって言われたい」
返事が来ればいいのに、
そんな叶わないことを想いながら話しかける
ジ「それに、母さんに俺たちが作った服着てほしい、行ったことないとこ行きたい、また、みんなで…」
笑いたい、そう言おうとしたけど
その前に涙が溢れてきた
いつもなら心配そうに駆け寄ってきて『大丈夫?何かあった?』ってそばに居てくれたのに、
もう、それも聞けないんだ、
ジ「母さん、帰ってきてや、」
しゃがみこんで泣きじゃくって
それでも前の母さんは動かな…
『、ッゲホッ』
ジ「!?」
咳した、!?
ジ「待って、今、お医者さん、ッ」
とにかくダッシュで近くにいる先生を探す
運が良かったのかすぐそこに母さんの治療をしてくれた先生がいた
ジ「先生ッ!母さんが、!」
「どうしました、?」
ジ「咳しとった、!」
「そんなまさか、いや、でも…分かりました、とりあえず行きましょう」
母さん、帰ってきてくれたん、かな
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黒川鈴音 - この話、すごく面白いですね!!「病弱な妹を持つ私」ですとぷり好きになったんですけど、その次に見たのがこの作品で!すごく好きです! (1月18日 17時) (レス) id: 36774b3c5f (このIDを非表示/違反報告)
ふる - 作ってくれたんですか!?ありがとうございます!!!! (2023年1月1日 20時) (レス) @page44 id: e55ae0c25c (このIDを非表示/違反報告)
さきばなあやみ@花が咲く彩りは美しい(プロフ) - 短編集、ですか!?書いてくださるなら、絶対に見ますし、見たいです! (2022年12月31日 13時) (レス) @page43 id: f8e11da939 (このIDを非表示/違反報告)
@ _ Sae ? ??(プロフ) - 書いてくださるのなら短編でもなんでもすっごい見たいですっ! (2022年12月31日 13時) (レス) @page43 id: 631f2a5421 (このIDを非表示/違反報告)
来時(プロフ) - 最近、学校での話が出てこないのでその話も見たいです! (2022年12月31日 13時) (レス) id: 0ef5da9106 (このIDを非表示/違反報告)
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