後日談４ ページ42
「シャックス・リード 前へ！」
「はっ」
「貴殿は素晴らしい功績を残した。よって位階を＿＿＿」
――――
ー〜♪!!!!
『はぁ…はぁ…はぁ…っ』
深く一礼をして拍手の嵐の中、舞台袖に戻る。今日の公演は今ので終演だ。楽屋に入ってヴァイオリンの手入れを念入りにする
「お疲れ。また上手くなってるじゃない」
『ありがとうございます！…でもまだまだです』
まだこんな音じゃ魔界一にはなれない。もっと迫力が欲しい。もちろん楽しむのは前提として。
『ヴァイオリン手入れ終わりました。行きましょうか』
「あら珍しい。いつもなら余韻に浸るのに」
『…何でかわかって言ってますよね？』
「さぁ？何のことかしら」
ホールから出て冷え込んだ空気の中を歩く。魔界はすっかり冬だ。
何十年もこの人の荷物持ちとして冬を迎えたきたが寒いものは寒い。この寒さに慣れることは永遠にないだろう
「はぁ…たまに荷物持ちにしてくださいって頼み込まれるの嫌なのよね〜」
『私も一年に一度の母校に帰れる日なのにサインやらなんやらで…カルエゴ先生に挨拶出来たらレアですよレア』
オズワール師匠は家系能力で毎回奇跡的に、ロビン先生は審査員の案内を毎年しているから会えるが、それ以外の先生方には会えないことの方が多い
「音楽祭の審査員は良いんだけどね〜」
『いつも楽しそうですもんね』
「うるさいわよ」
今日はバビルスで音楽祭がある。だから私たちは審査員とその側近としてバビルスに向かっているのだ。
毎年ポロ様の隣で審査はしないが見せてもらっていて、中々に楽しい。
まぁ今年は見に行かないけど
「あれイルマとプルちゃんじゃない？」
『！本当だ』
バビルスの校門の前に認識阻害でうっす〜くなってはいるが、イルマ様とソイさんがいた
「あ、来た。Aさ〜ん」
「Aさん！久しぶり！」
『お久しぶりですイルマ様、ソイさん』
「もぉ〜今日はイルマ様も敬語も無しって言ったじゃん！」
『あはは…ごめんごめん』
…２人共身長伸びたな〜…これじゃあ私が…
「あらやだ。ちんちくりん」
『ポロ様』
「じゃイルマ、プルちゃん。Aをよろしくね」
「「はい」」
ポロ様は講堂の方へ、私たち３人はロイヤル・ワンの方へ向かっていった。こっちの方向は本当に久しぶりなので入学当初を思い出してワクワクしてくる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 223人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朱莉(プロフ) - 無名さん» 素敵な栄養素(？)になれたようなら幸いです！読んでくださりありがとうございました！ (2月10日 0時) (
レス) id: 261ca3b085 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - とっっっっっっっても！尊かったですぅぅぅぅぅぅぅぅぅ、、、 (2月4日 18時) (レス) id: bbcbdad659 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - ありがとうございました スゥゥゥゥゥハァァァァァァ となりますた☆ (2月4日 18時) (レス) @page46 id: bbcbdad659 (このIDを非表示/違反報告)
朱莉(プロフ) - 推しが尊いさん» わぁ！そう言って頂けて嬉しいです！ありがとうございます！！ (8月24日 22時) (レス) id: 261ca3b085 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊い - 最後のリードくん神でした! (8月24日 18時) (レス) @page46 id: 244dfc2dc4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朱莉 | 作成日時：2022年12月2日 0時
