１４８小節目 ページ26
「僕は…
＿＿＿君の期待には添えない」
『…』
まぁ…なんとなく、わかってた。
わかってた…けど
……だいぶ悔しいな。
「だってもう…遠いじゃん…」
『……え？』
「関係性が変わるのが怖くて“ずっと今のまま”を望んでる僕と……どんどん変わって成長してる君じゃあ…もう居る場所違うじゃん…」
『…っ！！』
私が勢いよく立ち上がったせいでゴンドラが揺れた。でもそれを気にすることなく私は…収穫祭で会った偽リードさんにやったように衣服を掴んだ
「Aちゃん…？」
『私は！！そんなこと聞いてないの！！あやふやな言い訳するくらいならさっさっと嫌いって言ってよ！！！』
「！ちがっ…」
『これ以上…変に期待させないでよ…』
「……」
手の力が勝手に緩まってリードさんの胸元から離れていく。ゴンドラはまだてっぺんにすら到達していない
外で流れている軽快な音楽が鬱陶しく思えてくる
「嫌いなんかじゃないよ」
『…そうやってまた誤魔化す。いいよハッキリ言ってよ』
「好きだもん。Aちゃんのこと」
『ほらやっぱり嫌いなんじゃ
…え？今なんて言った？』
うつむいてた顔をリードさんに向けた。彼は帽子を深く被ってメガネをしてるから表情が一切見えない。
ので無理やり帽子とメガネを取った
…ちょっと顔赤くなってんじゃん…
『もう一回、もう一回言って、さっきの言葉。幻聴かもしれない』
「………嫌いなんかじゃないよ」
『その後だよ！！！あ、と！！！！』
「………………………好きだもん」
『それ！！！！！』
「…」
『…』
幻聴じゃないじゃん
『はぁぁぁ！！？？ちょ、リードさんあなた！！エリザベッタさんも私も好きなの！！！？？』
「ま゛っ！声大きい！！やめて！！誤解が！！」
『いやそうなるでしょ！！こっちはフられてんだよ！！信じられるわけないでしょうよ！！！』
「待って！！待てってコラ！！電話かけようとしないで！！！」
―――
「えー…なんとか姐さんへの電凸をやめて、僕に弁解させてくれる時間をくださりありがとうございます」
『はい』
「…では弁解に移らせていただきます」
『はい』
ちなみに観覧車は別のゴンドラが不具合？を起こしたらしく一時停止状態になり、中でお待ち下さいというアナウンスが流れました。絶賛止まってます
「まずAちゃんめちゃくちゃ誤解してます！」
『はあ』
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朱莉(プロフ) - 無名さん» 素敵な栄養素(？)になれたようなら幸いです！読んでくださりありがとうございました！ (2月10日 0時) (
レス) id: 261ca3b085 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - とっっっっっっっても！尊かったですぅぅぅぅぅぅぅぅぅ、、、 (2月4日 18時) (レス) id: bbcbdad659 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - ありがとうございました スゥゥゥゥゥハァァァァァァ となりますた☆ (2月4日 18時) (レス) @page46 id: bbcbdad659 (このIDを非表示/違反報告)
朱莉(プロフ) - 推しが尊いさん» わぁ！そう言って頂けて嬉しいです！ありがとうございます！！ (8月24日 22時) (レス) id: 261ca3b085 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊い - 最後のリードくん神でした! (8月24日 18時) (レス) @page46 id: 244dfc2dc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱莉 | 作成日時：2022年12月2日 0時
