１３７小節目 ページ13
〈ジャズside〉
『あぁっ！その技はズルい！！今クールタイムなのに！！』
「知らん知らん」
ムルムスの家に避難してから数時間が経った。ずっとお菓子食いながらゲーム。健全といえば健全に過ごしている
…昔はこんなにぶっ通しでゲームなんてしなかったんだけどな。シンユーのバカとアホのせいだな本当。
『負けた！もう一回！』
「いやちょっと休憩させてくれよ…疲れた…」
『え〜…じゃあお昼ごはんにする？夜鬼鼠破ならすぐに作れるよ』
「あー…頼む」
ムルムスが出ていき部屋には俺１人になった。外が森だからってのもあるけど部屋の中は静かで、自分の呼吸する音だけが耳に入る
「(…二学期入ってからリード含めて３人で行動することぐんと減ったよな)」
静かすぎて暇を持て余した思考が巡ってふと思った
収穫祭は俺が誘拐…課外授業で
音楽祭はムルムスが音楽チームで
今はリードがなんか忙しそうで
物理的な話だけじゃなくて感情的な話で少しずつ近寄ったり遠ざかったりして
“シンユー”なんて言ってみるが…もうそんな関係性じゃない気がして
本当は、わかってる。シンユーだって無理やり納得させるだけでまだこのモヤモヤの正体がわからないことは。
「……ダメだな。静かすぎる部屋は向いてねぇ」
―――――
―――
―
「…んん…」
『あ起きた』
「…寝てた？」
『うん』
「マジかよ恥っず…今何時？」
『そろそろ６時』
「寝すぎじゃね？」
『ね』
人んちでご飯作ってもらってる間に熟睡とか…しかもムルムス勉強してんじゃん…まだ遊んでたかっただろうに…
２人きりだから他に遊ぶ相手いないもんなぁ
…２人きり？？
“お前ら…Aちゃんに手ぇ出さないでよ…？僕のなんだから…”
リードに怒られる！！！！
「あー…時間も時間だし俺そろそろ帰ろうかな〜」
早急に撤退せねば。せっかくリードがムルムスにシンユー以上の感情を抱き始めてるんだ。今ここに居座ったらマズい！！
『え、泊まってくと思って色々準備しちゃった』
なぜそうなった！？？
「い、いや…でも、ほら！お前だって家族水入らずで月越しーーーー…」
“どうせ私も１人だったから”
「んんんん！！！！！！」
『えっ！？何！？どうしたの！？』
無理だろ！！何を言い訳に帰ればいいんだよ！！
…あぁもう！！！
「……スプとグリフォン呼んで４人でなんかしようぜ…」
『おっ！いいね！』
すまんリード。でも俺は俺なりに頑張ったぞ。
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朱莉(プロフ) - 無名さん» 素敵な栄養素(？)になれたようなら幸いです！読んでくださりありがとうございました！ (2月10日 0時) (
レス) id: 261ca3b085 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - とっっっっっっっても！尊かったですぅぅぅぅぅぅぅぅぅ、、、 (2月4日 18時) (レス) id: bbcbdad659 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - ありがとうございました スゥゥゥゥゥハァァァァァァ となりますた☆ (2月4日 18時) (レス) @page46 id: bbcbdad659 (このIDを非表示/違反報告)
朱莉(プロフ) - 推しが尊いさん» わぁ！そう言って頂けて嬉しいです！ありがとうございます！！ (8月24日 22時) (レス) id: 261ca3b085 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊い - 最後のリードくん神でした! (8月24日 18時) (レス) @page46 id: 244dfc2dc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱莉 | 作成日時：2022年12月2日 0時
