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結局その後、再度ミルキから拷問を受けていたキルアを
シルバより話を聞いたゼノが解放しシルバはAと約束通り、キルアを友の元へ行けと諭した
父がどのような言い回しをして、その根底に何を考えているかはAにはわからなかったが
キルアに埋め込まれている"アレ"を引き抜かなかったあたり、まあ親父も諦めが悪いな。とAは心の中で管を巻いた
その判断が吉と出るか凶と出るか、見物ではあるが
キルアの友人が、ただの少年ではないことはAがこの目で見て1番理解している
例え、最悪なシチュエーションに伏したのなら、キルアは絶対にその存在に気づく
どこからそんな自信が、と言われてしまったら答えられないが
そんな愚問を投げられたところで鼻で笑ってやるほど、Aには自信があった
キルアはもう、ゾルディックの人形には戻らない
念を習得するのもそう遠くはないだろう
キルアが自らの意思でイルミの鋲を抜いた時
全ての疑念がゾルディックへの不信へと変わる、そこにはもうAも含まれるようになっているだろう
「A兄！」
それでも、いいと思った
リュックを背負って、手を振りながらこちらに駆け寄るキルアの頭に徐に手を伸ばしす
本来ならば抜いてやりたい、けど。それだと
キルアはAから卒業できなくなってしまう。これはキルアがやらなければ意味が無いのだ
「親父が行っていいって！」
『ん、そかそか』
キルアが自分の意思で抜いた時、キルア次第で俺達は殺し合うかもしれない
でもそれでもいい。キルアは俺の弟だから
キルアはキルアだから、自由に生きて行くことをこれから知っていって欲しい。大切な仲間と共に
「A兄が親父になんか言ったのか？」
『さあ、どうだっけね。忘れちゃったよ』
お前はそんな事を気にしなくてもいいんだよ、と
キルアの背中をそっと押す
それでも。キルアは優しい子だから
後ろめたそうな瞳を向けてきた
「俺、この家が。殺しがずっと嫌だった。友達が欲しくて、普通の子と同じように遊びたくて。そしたらゴンに出逢えたんだ。でも俺が外の世界に目を向けようと促してくれたのは、A兄なんだよ」
『違うよ、お前の意思さ』
あれ、やっぱり俺のせいじゃん。後で母さんに嬲られそうだな
「ゴン達と一緒に行けるのは嬉しい、すっげぇ。でもA兄と離れるのは…寂しい」
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木星(プロフ) - めちゃくちゃ好きです！！イルミと主人公のあいまいな関係がめちゃくちゃ好みで何回も読み返してます…！応援してます！更新頑張ってください！！ (2022年3月30日 3時) (
レス) id: 294bceea8d (このIDを非表示/違反報告)
むい(プロフ) - いつも楽しく拝見させて頂いております！ほんとにいとつひとつの話が最高すぎて、あぁ！兄弟愛!!って感じがほんとに((最高です。この世界線の短編集とかも見てみたいですね……ほんとにこれからも楽しみに待っています！頑張ってください！ (2022年3月27日 0時) (レス) id: 708394548f (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 「お前が産めばいいだろう」って最高ですね！！ (2021年12月31日 13時) (レス) @page26 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
優心(プロフ) - 今まで見てきた中で1番のコレだ………感です。応援してます;; (2021年12月21日 22時) (レス) @page21 id: e0450d758e (このIDを非表示/違反報告)
不正ワーカー - 赤ちゃんはどこからくるの？8評価お願いします！ (2021年12月20日 15時) (レス) id: 9cb17a261c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2021年11月25日 9時
