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『だ、からその面でしがみつくな気持ちわりぃな！』
「ねえ折角きたんだからさ、Aも一緒に試験受けたらいいよ」
『だあっとれあほ』
朝を迎え、飛行船は無事に3次試験会場に到着
ヒソカとイルミに別れを告げたいのに
この片割れは今だって俺の腰にしがみついては飛行船から引きづり下ろそうとしてくる
まじでなんなんこいつ
ほら、周りの目が痛い
頼むからキルアとかゴンくんとか来ないで
「あ！A兄！」
自分でフラグを立てていたとは、そして危うくへし折らない為に瞬時に念を用いてイルミ基ギタラクルを吹き飛ばした
ヒソカが影になっていたおかげで、キルアとゴンくんにはバレていないぽい。ナイスヒソカ、たまにやるじゃんお前
「A兄まだいたんだ」
俺嬉しい、と照れくさそうにもはにかむキルアにお兄ちゃんは感無量です
俺、その言葉を貰えただけでここに来た意味がありました
『お、2人共。頑張ってな』
目の前の2人を纏めて頭を撫でてやると
2人はとびきり明るい笑顔で笑って行った
「Aさん！俺、立派なハンターになるから！」
は？くっそ可愛いな
イルミとヒソカのこともあったから余計2人が尊く思えたよ
「……ねぇ」
『はいはい殺気バチバチイルミちゃんなあに』
振り向いたら、いつもの見覚えのある片割れに戻っていた
自身の顔に刺さっていた鋲を頬に押し当ててくる
「キルと馴れ馴れしい」
『俺の弟でもあるんだけど』
「煩いな」
ひしひしと伝わりきる苛立ちと妬み
イルミの瞳をより強く、黒黒と闇深く渦巻かせている
「俺がライセンスを取得したら、わかってる？A」
「誰もAを見させない、俺以外視界に入れることも許さない。お前は俺のものなんだからって」
「そろそろ本気で覚えさせないと分からない？」
イルミの言葉が、ずるずると脳内に返っていく
この時、この瞬間が
イルミが俺を求めるその言葉が、脳内を彷彿とさせる
『普段、無表情のくせに』
「何、わざと？ほんとむかつく」
頬に立てられた鋲を投げやって、イルミの長い髪を一束摘む
大事な大事な、俺だけの片割れ
親愛なる意味を込めて、とった髪にキスを落とす
『ちょ、ば』
「煽ったAが悪い」
煽ってねーよバカ、深く深くイルミに啄まれる中で
ニヤニヤしてるヒソカが視界に入るの無理
「ヒソカ邪魔」
「ひどい♡」
.
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木星(プロフ) - めちゃくちゃ好きです！！イルミと主人公のあいまいな関係がめちゃくちゃ好みで何回も読み返してます…！応援してます！更新頑張ってください！！ (2022年3月30日 3時) (
レス) id: 294bceea8d (このIDを非表示/違反報告)
むい(プロフ) - いつも楽しく拝見させて頂いております！ほんとにいとつひとつの話が最高すぎて、あぁ！兄弟愛!!って感じがほんとに((最高です。この世界線の短編集とかも見てみたいですね……ほんとにこれからも楽しみに待っています！頑張ってください！ (2022年3月27日 0時) (レス) id: 708394548f (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 「お前が産めばいいだろう」って最高ですね！！ (2021年12月31日 13時) (レス) @page26 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
優心(プロフ) - 今まで見てきた中で1番のコレだ………感です。応援してます;; (2021年12月21日 22時) (レス) @page21 id: e0450d758e (このIDを非表示/違反報告)
不正ワーカー - 赤ちゃんはどこからくるの？8評価お願いします！ (2021年12月20日 15時) (レス) id: 9cb17a261c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2021年11月25日 9時
