1 ページ1
「A、ご苦労だった」
『大したことないよ、あ。こっちの口座によろしくな』
見事、クロロからの依頼をこなし獣人族を盗むことに成功
遂行後、旅団員数人がトラックで迎えに来て獣人族は幻影旅団仮宿へと運び込まれた
「へえ、凄いね噂通り」
興味津々に見つめるシャルナークやマチ、肝心の依頼主のクロロは興味すらなさそうだ
『は、お前が頼んだのにその反応は何』
「別に、お前が欲しがると思ったんだ」
は？なんで？
思わずぽかんと口を開けたAをクロロはじっと見つめる
「幻獣ハンターもしていたんだろ？好奇心旺盛なお前なら、獣人族についても興味あるかと」
『お前って頭キレるけど、今回はハズレだわ』
まあ、興味ないわけではないけどね。と後に置いて檻に入れられ、まるで晒し者のようにされている獣人族をチラリと横目に入れる
確かに、自分は幻獣を追っていたが
幻獣ハンター内ではある程度獣人族の繁殖やその生態については明らかになっていることは少なくはない
一般や、ただのハンター達にはしられていない極秘情報は掴めるほどの自分の立ち回りはあるからだ
『獣人族は雄しかいない、大抵は人間の雌と交配してまた獣人族の雄が産まれるんだ。
あいつらはどれだけ人間と交わってもその血が薄くなることはない、それだけに獣人族の遺伝子ってのは特殊で色濃く強いんだよ』
「成程、お前をみくびっていたわけか」
『そゆこと』
能ある鷹はなんとやらというが、ここまでにクロロ自身がAの実力を見えきれてないのは初めてのことだ
大抵の力量は目測できる、自分よりどれくらい強いか、オーラの量はどんなものか
けれどAは"何も見えない"のだ
一般人ほどに弱くだって見える
『まあ俺雑魚だし』
そう言って、持っていた瓶ビールに口をつけた
ごくりと喉を鳴らし流されていく
「やっぱりA、手放してやれない。」
『は？てか今旅団員って別に空き枠ないんだろ、あっても入らないけど』
「なら追加依頼ーーー」
クロロの声はAの端末音によって掻き消された
『はぁ？キルアが出ていった？』
電話の相手はイルミだろうか
珍しく声を上げたAはその後面倒くさそうにため息を吐いた
『クロロ。緊急事態だから帰る、帰せないってなら殺す』
「……いけ」
あー惜しかったのに
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 452人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
木星(プロフ) - めちゃくちゃ好きです！！イルミと主人公のあいまいな関係がめちゃくちゃ好みで何回も読み返してます…！応援してます！更新頑張ってください！！ (2022年3月30日 3時) (
レス) id: 294bceea8d (このIDを非表示/違反報告)
むい(プロフ) - いつも楽しく拝見させて頂いております！ほんとにいとつひとつの話が最高すぎて、あぁ！兄弟愛!!って感じがほんとに((最高です。この世界線の短編集とかも見てみたいですね……ほんとにこれからも楽しみに待っています！頑張ってください！ (2022年3月27日 0時) (レス) id: 708394548f (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 「お前が産めばいいだろう」って最高ですね！！ (2021年12月31日 13時) (レス) @page26 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
優心(プロフ) - 今まで見てきた中で1番のコレだ………感です。応援してます;; (2021年12月21日 22時) (レス) @page21 id: e0450d758e (このIDを非表示/違反報告)
不正ワーカー - 赤ちゃんはどこからくるの？8評価お願いします！ (2021年12月20日 15時) (レス) id: 9cb17a261c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リオハ | 作成日時：2021年11月25日 9時
