ゾルディック家の次男坊【HUNTER × HUNTER】

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「あ、団長おかえり！」






幻影旅団の仮宿は人が寄り付かないような山奥の小屋であった



来る途中も何個か小屋が見受けられ
そこからは微弱な念を感じられた当たり、確か具現化系の能力者がいたな。にしても円の役割も含めてなんてあの幻影旅団でも用意周到なのか




旅団は確か13人だったはずだが、部屋の中では数名がボードゲームを嗜んでいただけ
まあクロロ曰く全員が集まることは中々ないらしい






「あ、その人が？」




人畜無害そうな金髪の青年が1人駆け寄ってきた
成程、こいつも確か操作系でイルと似てたよな







「A、挨拶」




『保護者か。A=ゾルディック、あんたらのボスに雇われてきましたよろしく』





「へえ噂のね！」





もっとゴツイかと思った！なんて青年はへらへらと笑っている
そして自分の名を名乗ったと同時に、胸元を大きく開けた女性が手を差し伸べていた





「パクノダよ、よろしく。貴方がゾルディックね」




『おっと、悪いけどあんたとは握手できないな』








タイプだけど、めちゃくちゃね
でも随分厄介な念能力をお持ちなようで、そんな奴に触れられるわけにはいかないのよね








『俺に対して念を使ったら全員殺すから、ペシャンコになるよ』







ゾルディック家は顔写真にすら懸賞金が掛かるほど
うちは信頼第一でやってる家業なんだよ



俺から大事な家族のことがズルズル引き出されてみろ








『殺しちゃうかもな、クロロを』








珍しく、少々本気で殺気を出してみたら
目の前の2人は大きく距離を開ける為に後ろに飛んだ
流石幻影旅団、でも団長を殺すっつってんのにいいのか離れて。むしろクロロって信用されてる？？







『約束しろクロロ、俺に対しての念能力の使用は一切禁ずる。お前も仲間も、回復系とかも全部だ』






「ああ、わかったよ」






「はは、一筋縄では行かなそうだね」





『なに、最初からそういうつもり？仲良くしよーぜ』





「なら旅団に入るか？」





『んでそーなるんだよ』






くそ面倒な連中だな
クロロ=ルシルフルっつう男は思っている以上に執拗そうだ





「念は使わないが、お前をイルミの元には帰さないかもな」




『男に言われても嬉しくねー』




何なのこいつ、顔がいいだけにキモイんだけど





『シャルナーク、俺もそのゲーム入れて』





クロロまじあっち行けてかいい加減腰に巻きつけたこの腕離せ



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