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「どこ行くのA」
『ゴトーんとこ！』
「だめ、俺と居て」
あれからというもののAの好奇心は止まらない
弟のミルキが双子ほどの才能は開花していなかった為
両親の期待はより強く、かつ自然と双子に向いていくのに
Aはそんなことは関係ないと言うばかりに世界を広げようとしていく
恐らく、父に言われたことが影響しているのだろう
いつかイルミと離れ離れになる、と
キキョウは恐れ、次第にはAを仕事に行かせることを禁じた
イルミとミルキが対象を生け捕りにし
敷地内でAが命を終わらせる
Aは敷地内を出ることを禁じられても
諦めることなく世界を広げ続けようとする
『なあツボネ！お話してー！』
「いいですよ、A坊ちゃん」
執事達から、自分の知らない世界の話をひたすらに強請る
ミルキからゲームやコンピューターの存在を教えてもらえば彼自身の世界はどんどんと広がっていく
『なあイルミ、俺雪見てみてぇ！』
「うるさいなあ」
『いいよなあ俺も可愛い女の子と恋とかしてぇ』
「本当にうるさいよお前」
Aの好奇心と願望は常に留まることなく口から溢れていて、イルミはイラつきながらもいつものように流していた
はずだった
『…なんで怒ってんの？』
「何、いまなんつったの」
イルミとAはもう間も無く10歳になる
そのくらいの歳の男の子が異性に興味を抱くのは至極普通のこと
「なに、恋って」
『イルミ？』
表情がよく見えなくて、俯くイルミの元へ寄る
なあ、と呼びかけ触れようとした時手を払われた
その行為に一瞬で顔が青ざめた
何故彼に拒絶されたかは分からない、だけど自分のせいなことはわかる
「だめだよ、Aは俺のなんだから」
そう言ったイルミの瞳は黒黒と歪んでいるように見えた
そして唇には柔らかい感覚がふにり、と触れる
「はい、ファーストキス」
『はっ、き、きすっ……』
強力な電撃を受けるのも、毒を飲むのも容易いのに
他人様の人生を奪う事になんの動揺もしないのに
双子の片割れにキスをされたAは、
その事実についていけず顔を赤らめ言葉を失ってしまった
「これでAのはじめては俺のもん」
後ずさるAをきつく抱き締めて、先程とは打って変わってご機嫌にそう言った
「ぜーんぶ俺のもん」
恋人？結婚？友達？
Aには必要ないね、俺がいるから
.
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yk6772(プロフ) - mikittyさん» 2回もコメントを本当にありがとうございます！とっても嬉しいです！彼はもう独占欲で生きてて欲しいという願いで書いています（笑） (2021年11月4日 17時) (
レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - リトさん» 私もイルミが大好きです！同士の方に喜んでもらえてとても嬉しく思います！コメントありがとうございます！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - ウカザメさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけますよう、頑張ります！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - dolphin0891さん» とても嬉しいコメントです！少しずつですが更新できますようがんばります！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！うれしいです！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2021年10月13日 13時
